- 選択性緘黙症とはどのような症状なのか?
- 選択性緘黙症を持つ人が家では話すことができるのに外では話せないのはなぜ?
- 音楽がオードリーの人生にどのような影響を与えたのか?
オードリー・ウィンタースタインは、この数年で大きく成長しました。
これまでの人生のほとんどの期間、おとなしい少女は家に閉じこもり、あまり外出せず、学校にも行きませんでした。
しかし、12歳になってからのある日、彼女は突然、歌い始めました。
以来、彼女の人生は大きく変わりました。
今では学校に通い、地元のステージで歌っています。
自閉症、不安神経症、選択性緘黙症と診断されている16歳のオードリーはそれまでの人生のほとんどを無言で過ごしてきました。
選択的緘黙症協会の理事を務める臨床心理学者のレイチェル・バスマンさんは、この症状を持つ人は、家では「完全におしゃべり」だが、家の外では話すことができない場合があるといいます。
人見知りや心的外傷後ストレス障害(PTSD)と誤解されることもありますが、人見知りは仕事や学生生活を送る上で障害になることはないとバスマンは言います。
近年、この病気に対する認識は高まっていますが、バスマンは、まだ長い道のりがあると強調します。
オードリーは自宅では、クリエイティブに囲まれています。
母親のジル・ルンは先住民のアーティストで、父のライアン・ルンはミュージシャンです。
家の中には、絵画のギャラリーに囲まれたグランドピアノがあり、創造的なエネルギーに満ちあふれている。
そのピアノで、オードリーは12歳のある日、座り込んで歌い始めました。
最初は、日本のアニメソングを流暢な日本語で歌い、テレビ番組「Glee」、ミュージカル「ハミルトン」の曲など、思いもよらないものを混ぜて歌っていたそうです。
オードリーは、アニメソング20曲などを暗記しました。
外国語を学び、発音に注意することが、オードリーが英語で話したり、歌ったりするのに役立ちました。
今、オートリーは父親と一緒に、ビートルズ、クイーン、レディオヘッドなどのロックアーティストをカバーして歌っています。
なぜそんなに歌が好きなのかと聞くと、オードリーは単純に「楽しいから」と答えます。
「歌っているときは気持ちいいし、いい音がするんです」
父親のライアンは、この数年間、音楽がオードリーの人生に「驚くべき進歩」をもたらしたと言います。
「音楽は、オードリーの最も暗い時期のときも、大きな出口となっていました」
オードリーは現在、地元のステージで歌っています。
このステージを企画したジェン・ウォディンスキーは、オードリーは素晴らしく、さらにここ数年でかなり上達したと語っています。
ウォディンスキーは、自閉症やダウン症などをかかえる人が 輝くチャンスをつかみ、ロックスターのようになってほしいと、2019年から行っています。
出演できるのは歌手だけでなく、ダンサー、詩人、マジシャン、コメディアン、アーティスト、クラフト作家など多岐にわたります。
この数年間で、オードリーの人生は大きく変わり、昨年からは学校にも通い始めました。
「今、学校では、みんなが私に話しかけてくれます。
母親のジルはこう言います。
「娘の能力にはいつも驚かされる。娘は私の誇り」
(出典・画像:米The Standard)
大好きになれることを見つけて、大きく成長。
そんな、湧き上がる何かを見つけるのを手伝えたら最高ですね。
(チャーリー)