- 自閉症の子供が参加できるスポーツイベントはありますか?
- 自閉症や発達障害を持つ子供たちに適したスポーツプログラムはどのようなものですか?
- スポーツにおいて典型的な型にはめずに子供たちをサポートする方法はありますか?
カナダのオタワ・ドラゴンボート・フェスティバルが新型コロナによる2年間休止期間を経て復活し、リドー川ではあるチームがスピードと金メダル以上のものを目指して船を漕いでいました。
波を滑るように進むボートの中には、自閉症スペクトラムの子どもたちのためのスポーツとレクリエーションの慈善団体、オーソメ・オタワのチームも含まれていました。
自閉症や難病の子どもたちのために作られたスポーツイベントが少ないことから、この団体は地域社会においてギャップを埋めようと活動しています。
「一般の人向けのスポーツは、私たちの子どもたちには向いていないことがあります」
そう、この取り組みのスーパーバイザーであり、長年のスタッフでもあるケイラ・ガーベイは言います。
「私たちが運営するこれらのプログラムは、私たちの子どもたちに合うように作られています。
私たちは、子どもたちを変えたいとは思いません。
コーチが典型的な型にはめようと求めることはないようにしています」
ドラゴンボートのレースでは、保護者や関係者もボートに乗り込み、スタッフが声援を送るなどして、応援することが許可されています。
もし、ボートに乗っている人が、自分の思い通りにならないことに腹を立てたとしても、チームは一旦呼吸を整え、気持ちを落ち着かせてから、水の中を突き進むようにしました。
「スーパーヒーローの力」を使ってもっと強く押すように言われると、がんばる子どもたちもいました。
「ドラゴンボートは特別な環境です。
ベストを尽くして、仲良くやっていくしかありません」
チームのコーチであるアンドレア・ニコルズは、ボートに乗る子どもたちはいつも言葉でコミュニケーションをとるわけではなく、時には身体的な合図に頼ることもあると言います。
レース当日を前にニコルズは、完走するだけでなく、これまでのタイムを更新することが目標であると語りました。
「レースで勝つことが目的ではありません。
一緒にいること、チームであること、練習したことを実行に移すことです」
ボートを漕ぐ息子のフィンを手伝っているトーリ・ハモはこう言います。
「息子は大きく成長できるか、ただ漕いで家に帰ってくるのか。
そう思わなければ、成長できません」
ドラゴンボートの前方に座るローガン・ライアンは、チームの重要な一員であることを実感しています。
母親のニーナと2人で、後続の選手のペースメーカーとなっています。
「私は誇りを感じています。自分はできるんだ。自分が何かを成し遂げられるような、誇らしい気持ちになります」
母親のニーナはこう言います。
「彼らは、自閉症の子どもたちを指導するコツを知っています。
私は息子をとても誇りに思います」
(出典・画像:カナダCBC)
一緒に漕いで、進めば、楽しく一緒に成長していることを実感できそうです。
親も一緒に乗れるのはいいですね。
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(チャーリー)