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「自分は存在しないようだった」発達障害の子たちの社交クラブ

time 2022/05/29

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

「自分は存在しないようだった」発達障害の子たちの社交クラブ
  • 子どもたちはどのような活動を通じてお互いを理解し合い、自分を認めてもらえるのか?
  • この取り組みが子どもたちにどのような影響を与えているのか?
  • 家族や関係者がこの支援活動についてどのような感想を持っているのか?

脳の働きが他の人と少し違う人たちのための取り組みが行われています。

「私の目標は、こうした子どもたちが理解され、自分が認められていると感じるのを助けることです」

そう、作業療法士のハンナ・グレイは言います。

「神経多様性社交クラブ」に、自閉症、注意欠陥多動性障害など、行動や感情の調節に影響を与える症状を持つ子どもたちが参加しています。

ここに集う子どもたちの多くは、フルタイムで学校に通うことができていません。
また、学校にいるときでも、自分たちが他の子と違うという理由で孤立感を感じていると言います。

「この子たちは、自分が何者で、何が必要で、なぜそれが必要なのか、自分はそれを持つ価値があるのか、常に説明しようとしています。
なので、ここに来るときには、疲れ果てていることが多くあります。

自分には価値がないということを話します。
心が痛みます」

グレイは、子どもたちが協力し合えるような活動やゲームを企画します。
高校生のグループは、最近人形と自作のセットを使ってアニメーションを作りました。

また、グレイは、同年代の若者から優しい言葉を聞くことが少ないここに来る子どもたちに、お互いの良いところを表現するよう勧めています。

15歳のケイシー・ソルニエは、中学校で過ごしたほとんどの時間、他の子どもたちは意地悪だったと言います。
トランスジェンダーであるケイシーはいじめられ、家族からは身体的暴行を受けたと言います。
否定的な言葉や好ましくない注目をされるたびに、ケイシーは自閉症のために排除されていると感じていました。

「他の子どもたちは皆、当たり前のように私を押しのけて、私が存在しないかのように振る舞っていました。
私はそれが好きではありません。本当に傷つきました」

このソーシャル・クラブを通じて、ケイシーは新しい友人が出来ました。
ビデオゲームやホッケーなど、同じような趣味を持つ仲間たちです。
最も重要なことは、彼らが彼女のアイデアや意見に耳を傾けることです。

「ここでは、私が言いたいことを言わせてくれて、結局は友達になれるんです」

ケイシーの両親も、このクラブでの経験が良いものであったことに同意しています。

「ケイシーには中学時代の良い思い出がありません」

そう、母親のアマンダは言います。

「ケイシーには友達がいません。家に帰っても、私たちのことを嫌っていました」

各セッションは約1時間半で、中学生8人のグループ、高校生8人のグループで、毎週月曜日に6回続けて行われます。

(出典・画像:カナダCBC

ここにはいていい。友だちもできる。

こうした空間、機会が、特別なものでなく、ふだんの生活の中に広がっていってほしいと心から願います。

発達障害や知的障害の子どもたちを支援する「バディ」の取り組み

(チャーリー)


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