- 自閉症の人たちが持つ超人的な力はどのようなものなのか?
- 自閉症やADHDなどの特性を活かして、どんな創作や活動が成果を生んでいるのか?
- 家族や周囲のサポートが、障害を持つ人たちの可能性をどのように引き出しているのか?
米フィラデルフィアのギャラリーで、カンベル・スミスの最新作が展示されています。
彼は、全米の人気の名所を、ダンボールを使って詳細に再現しています。
ニューヨークのウールワースビルの模型は、ギャラリーの中でカンベルよりも高くそびえ立っています。
制作には2ヶ月かかりました。
「休憩も取らず、かなりの時間を費やしました」
そう、カンベルは言います。
彼、弟のカンタイ、そして父親のロニーの3人が、自閉症の人たちは超人的な力を持っていると想像してもらいたいと考えています。
カンベルは、自分の超能力は、測ったりすることなく、サイズがわかることだといいます。
「空を飛んだり、フラッシュのように走ったりする能力はいりません。
ただ、平均以上の能力がある。
それが超人的な能力なんだ」
そう、父親のロニーは言います。
「カンベルはとても怒りっぽい少年でした。
私はそれをあまり認めませんでした。
しつけが必要だと考えてしまっていたからです」
カンベルは、その負のエネルギーを芸術の創作に向けました。
漫画のヒーローのスケッチから始まり、絵を描くようになりました。
そして、ダンボールを使った模型作りは、描く紙がなくなって始めたものでした。
「カンベルは、建物をよく見ることができ、建物の大きさもよくわかりました。
しかし、それの使い方がわかりませんでした。
カンベルはダンボールでその能力を生かして、創作を始めました」
家族の中で自閉症なのはカンベルだけではありません。
弟のカンタイも自閉症です。
そして、弟のカンタイの超人的な能力のひとつが、コンピュータのプログラミングです。
カンタイはゲームアプリやコンピュータアニメーションの映画まで作りました。
「時間はかかりました。
コツをつかんだので、やってみるとちょっと楽しかったです」
映画は、カンベルがアートに目覚めたころに作ったキャラクターがベースになっています。
「こんなことをやっていると、父に自慢したくなるんだ」
今、スーパー兄弟チームは最新鋭の技術センターで、バーチャルリアリティ・ゲームの世界に踏み込んでいます。
父親のロニーはこう言います。
「自閉症でも誰でも、一度バーチャルな世界に入れば、外の世界の気晴らしができ、ただ自分のしたいことをすることができます。
そのような環境で彼らを見ることができれば、予想しないようなことをするようになります。
父と兄弟は、世界をより良い場所にするために力を合わせています。
(出典・画像:米fox29)
夢中になれることを徹底的に追求して、ますます兄弟でご活躍されること期待しています。
うれしくなります。
(チャーリー)