- 自閉症やADHDの特性を活かせる職業はありますか?
- 自分の特性をどのように強みに変えることができますか?
- 親が子供の特性に気づいた場合、どのようなサポートが有効ですか?
米国政府の地図作成機関である国土情報庁の地理空間アナリストであるモーガン・マッカーデルはこう言います。
「初めて自分の持っている強みを生かせるようになった気がします。
私はパターンを見つけるのが得意なんです」
米アラスカ近郊のロシア軍基地のような小さな細部にまで目を向け、モーガンは大きなデータセットから見出します。
学校では、モーガンは何年も馴染めずに苦労していました。
しかし、今では秘密のポジションを得ることができました。
モーガンの母親は、早くから彼女の可能性を見抜いていました。
「娘は看板を逆から読むことができました。
完璧にこなします」
しかし、モーガンが自分の違いに気づき始めたのは、10歳の息子、ガブリエルが自閉症と診断されてからのことでした。
モーガンは、いろいろできる息子が自閉症であることを知って驚いたといいます。
米国疾病対策予防センターによると、小児自閉症の診断は2000年以降、2倍以上に増えています。
支援団体の「オーティズム・スピークス」によれば、自閉症をかかえる25歳までの人のほぼ半分は働くことができていません。
息子を支えていく良い選択肢がなかったモーガンは、NGAとして知られる米国家地理情報庁が行った1年間のパイロットプログラムに参加しました。
そして、この仕事は彼女の人生を「すべて変えてしまった」といいます。
「私も自閉症だったんです」
そしてNGAでは、自閉症であることが強みになりました。
「他の人が1週間かかる仕事を私は2〜3時間でこなせることもあります。
それが、超集中力の強みです」
これは、NGAの副長官トーニャ・ウィルカーソンが ニューロダイバーシティがもたらすという新しいタイプの洞察力です。
「このプログラムは視野を広げるものです。
他の人とは異なる才能や能力をどのようにもたらすことができるかを掘り下げるものです」
モーガンは、今では何でも達成できるような気がすると言います。
「やっと自分の居場所を見つけたという感じです。
私は出口を探していたのですが、それが見つかったのです。
今は本当に可能性が無限大です。
自分を縛るものは何もないと思っています」
(出典・画像:米CBS)
かつて、私も衛星画像に関わる仕事をしていました。
画像分析では、自閉症の方がもつ特性は確かに活きるものだと思います。
(チャーリー)