- 自閉症スペクトラムにある子供が学校で適切な支援を受けるために何ができるか?
- 自閉症スペクトラムの子供たちが社会で成功するにはどうすればいいか?
- 普通の教育環境で理解されにくい子供たちの能力を活かす方法は何か?
数年に渡って、J.D.ホヴァーマンは、米ミネソタ州ダルースのノースランド地域の高校のロボットチームの指導にあたっています。
ホヴァーマンはまた、自閉症スペクトラムを持つ数百万人のアメリカ人の一人です。
ホヴァーマンは今でこそ自閉症と知っていますが、子どもの頃は知りませんでした。
「私の何が問題なのかを知らずに育ちました。苦労しました」
そう、ホヴァーマンは語ります。
最近、ロボット工学の指導をする中で、一部の生徒の扱われ方について気づいたことがありました。
「自閉症の可能性がある生徒は、たとえ良いアイデアを持っていても、通常の方法で発表しなかったために、横に追いやられてしまうことがあるんです」
そこで今、ホヴァーマンは自閉症スペクトラムの若者たちのための特別なロボット工学チームの立ち上げを行っています。
地元の実業家であるロッド・レイモンドも、その立ち上げを支援しています。
まずは、地ビールの穀物を保管するために使っているガレージを、最先端のロボット工学のワークスペースに変えました。
レイモンドもまた、この活動には縁があります。
「私の息子はアスペルガーです。
なので、個人的に興味があるんです」
参加する学生たちが学ぶのはロボットだけではないとホヴァーマンは言います。
「ロボット開発を通じて、ライフスキルを身につけるんです」
(出典・画像:米KBJR6)
同じようにできないことが少々あるだけで、すばらしい能力が発揮されないことはその方にも、社会にも大きな損失です。
何事についても、形式張った評価だけでなく、その人をきちんと見て頂きたいと願います。
(チャーリー)