- 発達障害の大人や子供が日常生活で直面する社会的影響はどのようなものか?
- プロレスラーやモデルとして活躍する中で、自閉症やアスペルガー症候群をかかえる人たちが感じる困難とは?
- 発達障害を持つ子どもを育てる親にとって、子どもを信頼しサポートすることの重要性は何か?
イセニア・チャオテは、小学生のときに注意欠陥・多動性障害(ADHD)とアスペルガー症候群と診断され、大人になってから自閉症に分類されるようになりました。
ダスティン・ライボルトも同様で、幼少の頃、両親が彼が仲間とのコミュニケーションに問題を抱えていることに気づき、アスペルガー症候群と診断されました。
ライボルトは33歳、友人からはダスティと呼ばれ、Tried N True Wrestlingで5年近くプロレスラーとして活躍しています。
プロレスラーになることは子どもの頃からの夢でした。
しかし、自閉症をかかえていたため、実現するかどうかしばらくはわからなかったといいます。
「会場には両親や家族に運転して連れて行ってもらわなければなりませんので、とても大変です。
でも、自分で洗濯はできるし、料理も皿洗いもできます」
ライボルトは自閉症は身体的に影響を及ぼしているものの、それ以上にたいへんで、乗り越えなければならないのは社会的影響であるといいます。
「自閉症になると、人と距離を置くようになることがあります」
また、発達障害でない人との付き合いが難しいといいます。
「自閉症の人たちと付き合うのはたいへんでしょうが、この世界の他の人たちと同じように受け入れられたいと思っているのです」
何年も誤解されていると感じていたライボルトは、ある先生に出会い、スペシャルオリンピックスに参加するようになりました。
プロレスラーになる前、1999年から2017年まで参加しました。
アイススケート、ローラースケート、ボウリング、バスケットボール、陸上競技など、自分の殻を破るためのさまざまなスポーツに参加しました。
「自閉症の人たちと共感し、所属している自分を感じました」
新型コロナ感染拡大によって、ライボルトは2年間ほとんど家に閉じこもり、レスリングのトレーニングもできず、友人たちと一緒に過ごすこともできなかったといいます。
「新型コロナは、私の精神衛生に大きな打撃を与えました」
しかし、状況は徐々に良くなってきています。
ライボルトは、自閉症であることで人生は面白くなった。
そして、もっと多くの人が自閉症について知ってくれればいいと話しています。
「自閉症について知るのは、今からでも遅くはありません。
最高の方法で彼らを愛し、彼らが夢を実現したいのであれば、それを止めないでください」
24歳のイセニア・チャオテは、モデル兼メイクアップアーティストです。
チャオテは、自閉症を持つことはときどき創造的な能力になったといいます。
若いころは社会不安だけでなく、社会とのつながりがない状態で過ごすことが多かったといいます。
アスペルガーから自閉症と再診断されたのは、チャオテが大人になってからでした。
チャオテは7歳頃にアスペルガーと診断され、特別支援教育と言語療法に多くの時間を費やしましたが、感情や行動のニーズには対応できませんでした。
「人間には、性格、人種、性別、あらゆる種類のものがありますよね?
発達障害もそのひとつです」
チャオテは、感情を無視されるような家庭で育ったといいます。
自閉症だからといって、感情がないわけではありません。
「私は多くの感情、孤独な感情を持っています。
私は介護者にとても愛着があり、好きな人にとても愛着があります。
そのため、ちょっとした対立がときどき、私の拒絶反応異状を燃え上がらせてしまうのです」
チャオテはもし自分の子が発達障害の子どもかもしれないと思ったら、その子を信頼するように親に勧めています。
「特別な子どもとして育ててもいいんです。
今は、誰もが特別になれるわけではないと思っているような気がしますが、特別になれるんです。
この地球上に存在するすべての人は、特別でユニークな存在なのです。
子どもをその子が望むような大人になるように育ててください」
(出典・画像:米Clarksville NOW)
みんな違っていることが、みんな同じことだと思っています。
それがいいんです。
(チャーリー)