- ピンボールにどのような魅力を感じるのか?
- ピンボールをすることでどんな気持ちになるのか?
- ピンボールを通じて得られる成果や経験は何か?
日曜日は、熱狂ピンボール・エキスポ会場でロバート・ガノはずっとピンボールをしています。
たくさんのピンボールマシンとたくさんのプレイヤーでにぎわっています。
ロバートはいつも数分で、10万のスコアを叩き出します。
「このピンボールマシンで10万を出すのはなかなかのものです。」
心理学者でもあるロバートの母親が言います。
「最初のボールだけで、息子は1時間も遊んでましたよ。」
ロバートのスコアは、1億、2億と増えていきます。
3個めのボールがなくなってゲームが終わった時には、スコアは3億2千万でした。
発達障害の28歳のロバートは、今年のはじめにフィラデルフィアで行われた大会で、ピンボールの世界チャンピオンになりました。
先週末から、米国太平洋北西部での大会に初めて出場しています。
「100%ゲームに集中できて、ゾーンに入ると、最高の気分。」
ロバートは言います。
「少し疲れたから、ちょっと休まなきゃ。」
電子工学の仕事をするロバートの父親が、ロバートは、イメージの記憶ができるといいます。
その証明をするといって、ロバートにスマホに表示されたルーレット盤の写真をちらっと見せました。
ロバートはルーレット盤にかかれていた数字の番号を時計回り、反時計回りに言うことができると言います。
時計回りに言うよ。ロバートがひとつも間違えることなく、すべての番号を言い当てました。
ロバートがラスベガスでのピンボール大会に出場した時に、ルーレット盤でのゲームも3つしなければなりませんでした。
ロバートは3つのゲーム全てに勝って、$900儲かりましたが、そのままお金を置いて去ってしまったと母親が言います。
「何が起きたのかわかりませんでした。」
ロバートは多くの面で困難をかかえています。お金についてもわかっていません。そのため両親と一緒に今も住んでいます。
ロバートは可愛い子どもでした。
1歳半の時にはバンクーバーで撮影されたジョン・トラボルタ出演の「リトル・ダイナマイツ ベイビー・トークTOO」にも出演しています。
この頃はまだ、ロバートが話せないことをわかっていませんでした。
聴力に問題があるのだろうと思っていました。
あとになって、発達障害であることがわかりました。
ロバートが5歳の時、ハンバーガー店で食事をしている時に、ピンボールの才能があることを両親が見つけました。
「落ち着きがない子だったのですが、ピンボールをすると、とても集中していたんです。」
10歳の誕生日プレゼントでピンボールマシンを両親はロバートに贈りました。
そして、ロバートの父親は仕事でトロントに来ている間に、ピンボール大会があることを知り、ロバートを連れていきました。
ロバートは驚くべき成績で、カナダのピンボールプレイヤーのトップ5に入ってしまいました。
今は、両親のガレージにたくさんのピンボールマシンが置かれています。ゲームセンターのようです。
今年のはじめの大会で、ピンボールの世界チャンピオンになった感想をたずねてみると、
「それは最高にうれしかったです。」とロバートは言います。
約16kgの重さがあるトロフィーが家に飾ってあります。
ロバートの長い期間での目標は、一日一日、自分らしく過ごすことです。
「ガールフレンドも欲しいよな。」と父親。
ロバートについて「Wizard Mode」 というタイトルのドキュメンタリーが今年公開されています。
(出典・画像:カナダmetro)
好きなことを見つけて、それに邁進する。素晴らしいことで、うらやましくあります。
さらに世界チャンピオンにまでなってしまうなんて。
これも本人だけでなく、素晴らしい両親がいたおかげだと思います。
ここまで素晴らしくなくても、そういう親になりたいものです。
こちらの少年も家族が支えて夢をかなえています。
ナショジオに選ばれた写真家の男の子
(チャーリー)