- 障害があっても自分の好きなことを諦めずにできるのか?
- 自分を受け入れてくれない人がいても、自分らしく生きていけるのか?
- 困難や障害を乗り越えて、夢に向かって進むことができるのか?
18歳のベッカ・ジョーンズは障害をかかえていても、自分の好きなことをあきらめたりしません。
ダンサーとして、ダンスフロアで自分の違いを受け入れています。
ロイヤル・ユース・ダンス・アンサンブルに所属するジョーンズさんは、足をたくさん動かしても、心がぶれることはありません。
「ダンスは私にとって自由を意味します」
それだけではなく、ベッカはダンスで自分のストーリーを他人と共有します。
最近の振り付けでは、流動食を体に送るための栄養チューブを使って踊りました。
これは単なる小道具ではなく、ベッカの生活に欠かせないものです。
「これは体重を増やすためのもので、これがなければ私はここにいないでしょう。
中学2年生のときから使っています。
私の命の恩人です」
先生たちは、ベッカが栄養チューブを見せている写真をネットに掲載しました。
人の意見に左右されることなく、自分の好きなことに打ち込むことの大切さを伝えたいと考えました。
「体の大きさや障害があっても、ダンスはできるんです」
そうベッカは言います。
ベッカは自閉症をかかえています。
ダンススタジオはベッカにとって、安全な避難場所にもなっています。
「ここでは、私のことを受け入れてくれて嬉しいです。
栄養チューブをつけていたら、受け入れてくれない人もたくさんいます。
自閉症をかかえていることで、受け入れてくれない人もたくさん」
ベッカは、自分の行く手を阻む障害物を押しのけたり、振り向いたり、飛び越えたりすることが得意です。
「どんな困難に直面していても、私は踊ることができます」
ベッカはスポットライトの中で輝くだけでなく、それを他の人たちと共有し、若いダンサーたちに何があっても自分を止めてはいけないと伝えています。
「踊ることを恐れず、自分らしくいよう、ということを伝えたいです」
ベッカもそんな経験をしてきました。
幼い頃からダンスをしていたものの、しばらくは止めていました。
高校生になってから、再びダンスをするようになりました。
母親が、中学2年生のときにダンスを再開することを勧めたからです。
「バレエから始まって、モダン、リリカル、そして今はダンスで本当に忙しいの」
そうベッカは言います。
今は高校を卒業し、次のステップに向けて大きな計画を持っています。
「将来的には大学に行って、ダンスの学位を取ることができたらいいなと思っています」
笑顔を絶やさず、できる限り人を助けることが大切だと言います。
ベッカは、YouTubeで自分のチャンネルを開設し、空いた時間にはボランティア活動を行っています。
(出典・画像:米WBIL)
大好きなことに夢中になって、それが人に自分を伝える術にもなる。
素晴らしいですね。
ますますのご活躍を願っています。
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(チャーリー)