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発達障害の11歳のドライバーは将来、F1での優勝を目指す

time 2021/07/16

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

発達障害の11歳のドライバーは将来、F1での優勝を目指す
  • 自閉症を持つ子どもでもスポーツで成功することは可能ですか?
  • 発達障害がある場合、その特性がスポーツなどの特定の活動において役立つことはありますか?
  • 自閉症を持つ子どもをスポーツに参加させることで得られるメリットは何ですか?

発達障害である自閉症をかかえる若いレーシングドライバーが、今回の勝利の経験を全国的な舞台につなげ将来は、F1での活躍を目指しています。

11歳のスタンリー・ドナルドソンは、10歳の頃からレースに参加しています。
今回、英国インドアカート選手権(BIKC)のローカルラウンドで優勝しました。

スタンリーは、ストレットン・サーキットのスプリント・シリーズで優勝し、より大きな賞を目指します。

スタンリーは8歳のときに診断されました。
母親のポーラは、その自閉症が息子の生活、特にサーキットでの生活に役立っていると考えています。

「息子はカートに乗ると、すごく集中しています。
それは自閉症のおかげだと考えています。
息子にとっては、自閉症は価値をもたらしています。

今は、明確な人生の目標をもっています。
レーシングドライバーになろうとしています。
そのためのスキルもあるので、できるだけのチャンスをつくるようにしています」

スタンリーは、友だちの誕生日パーティーでカートを見て、すぐに夢中になりました。

「速く走ることで得られるスピード感やスリルをとても楽しんでいます」

そう、スタンリーは言います。

「良いラップが取れれば、本当に満足です。
今年の終わりか来年の初めには、全国大会に出場したいと思っています。
最終的には、F1ドライバーになって、F1レースで優勝することが目標です。
しかし運転中は、集中して何の感情も持たないようにしています」

そして、スタンリーにとってのヒーローがいます。
1976年のドイツGPでの恐ろしいクラッシュから立ち直り、世界の頂点に立ったオーストリア人F1ドライバーの故ニキ・ラウダです。

「ラウダは、ドイツGPで大事故を起こし、大やけどを負ったにもかかわらず、世界チャンピオンになったんだ。
ラウダが成し遂げたことは、僕には驚きです」

まだスタンリーは小学生ですが、そのポテンシャルの高さから、若い才能を育てるオレンジエイペックスレーシングチームの一員となりました。

父親のポーラも息子の人生にこのスポーツがもたらすメリットを認識し、熱心にサポートしています。

「息子はもともと車に興味があったのですが、何か特別なものを見つけたような感じでした。
以前は人付き合いに苦労していましたが、カートを通じて友だちができ、自信にもつながりました。

スタンリーは障害を持っているのではありません。
異なる能力を持っているだけです。
スタンリーは、集中力、決断力、理解力、そしてコース上で指示を受けて実行するスキルがあります。

お金はかかりますが、できる限りサポートしたいと思っています」

(出典・画像:英Butland&Stanford Mercury

大好きなことを見つけて、それで人生を過ごせるようになったら最高です。

そんな応援をしたいものです。

当事者として支援者として役割を果たす。自閉症のカーレーサー

(チャーリー)


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