- 自閉症の人が銀行業務を自律的に行うために利用できるツールはありますか?
- 発達障害者が日常生活の不安を減らすために使えるテクノロジーは何がありますか?
- 自閉症の人がコミュニティに積極的に参加するためのサポート方法は何ですか?
自閉症の人たちの生活を楽にするために、新しいパートナーシップが生まれました。
米国、西ニューヨークの大手銀行のひとつが、スタートアップ企業と提携し、自閉症の人たちの日常業務を支援しています。
アスペルガー症候群の兄をもつ、M&T銀行で副社長を務めるステファニー・ティスデールはこう言います。
「障害の有無にかかわらず、どんな人にとってもお金は怖いものです」
と語ります。
自閉症やその他の発達障害をかかえる人は、毎日の生活に不安がつきまといます。
このスタートアップ企業のマグナスモードの社長兼創設者であるナディア・ハミルトンはこう言います。
「空港を思い浮かべてみてください。
そのようなレベルの不安や不確実性を、自分の行動のすべてに感じることを想像してみてください」
マグナスモード社は、M&T銀行を含む45の企業と協力して、新しいテクノロジーを使ってそうした不安を減らそうとしています。
M&T障害者擁護ネットワークの社長のデイビッド・ゾルノフスクはこう言います。
「自分の人生を送ることができ、必要なツールやサポートを得られるようにさまざまな取り組みを行っています」
そのツールのひとつが、マグナスモード社の「マグナスカード」というスマホアプリの利用でした。
これで、一般的な銀行取引、引き出し、窓口に行く、ATMに行く、買い物をするなどのやり取りをステップごとに行うことができます。
絵や文字、音声を使って最初から最後まで手順を示してくれるので、安心して利用することができます。
「適切な取引方法を教えることができれば、
不正行為と見分けることもでき、安全に利用できるよう守ることができます」
そう、ゾルノフスキーは言います。
このアプリは、M&T銀行のリーダーたちが個人的な生活の中でもうまく機能していると語っています。
「私にはダウン症の23歳の息子がいます。
息子は今、自分のお金を持ち、それを管理できるようになってきました。
自立し始めています」
ティスデールは弟についてこう言います。
「アプリを使って自立し、常に誰かと一緒に行動する必要がなくなったことは、すごいことです」
アプリ「マグナスカード」の目標は、お店でのやりとりについて、誰でも助けるようにすることです。
ハミルトンはこう言います。
「排除するのではなく、受け入れていく。
孤立から積極的な社会参加へのステップになります」
(出典・画像:米WKBW)(画像:Apple App Store)
不安や不自由をかかえて、過ごす方たちにこうしてスマホやアプリが役立つのは本当に素晴らしいです。
現在は英語版のみのようです。
スマホ+作曲アプリが発達障害の息子をいつどこでも助けてくれる
(チャーリー)