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発達障害の子たちも言語能力の発達には仲間との交流が重要

time 2021/06/07

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害の子たちも言語能力の発達には仲間との交流が重要
  • 自閉症の子どもたちにとって、幼稚園での仲間との交流にはどんなメリットがありますか?
  • 発達障害のある子どもたちと遅れのない子どもたちとの交流が、言語発達にどのように影響しますか?
  • 子どもたちの言語能力を高めるためにどのような環境や接触が効果的ですか?

自閉症やその他の発達遅滞の子どもたちが、幼稚園での仲間との交流からどのような恩恵を受けられるかを示す新しい研究結果が発表されました

子どもたちの成長には、仲間との社会的相互作用が大きな役割を果たします。

米マイアミ大学の研究者グループは、自閉症スペクトラム障害などの発達障害を持つ園児と持たない園児の間のピア・インタラクションの重要性を理解するために、新しい技術を用いて子どもたちの発声やインタラクションを測定し、教室内でどのように人間関係が形成されるかを調べました。

今回の研究を行った、マイアミ大学心理学部の博士課程のレジーナ・M・ファザーノ研究員はこう言います。

「子どもたちは幼稚園で仲間と一緒にいると、リアルタイムで言葉を聞き、仲間と一緒に言葉を使う練習をする機会をもてます。

私たちは、自閉症スペクトラムのような発達障害があり、言語や社会的相互作用のスキルが遅れている子どもたちにとって、そのような相互作用がどのように役立つかを知りたいと思いました」

共同で研究を行った心理学のリン・ペリー准教授はこう言います。

「自閉症の子どもたちの多くは、他の発達障害を持つ子どもたちや、遅れのない通常の発達をしている子どもたちと一緒に、インクルーシブ保育園の教室に通っています。

さまざまな仲間と交流することで、全員の発達が促されるという考えからです。

しかし、そのような仲間との交流が実際にどのように行われているのか、それが子どもの言語発達を支えているのかについては、あまりわかっていません」

研究チームは、就学前の子どもたちがどのくらいの頻度で交流しているかを調査するために、子どもたちに「Language ENvironment Analysis(LENA)」と呼ばれる軽量の音声録音装置と、「Ubisense」と呼ばれる位置情報追跡タグを装着した特別なベストを着せました。

これらの機器を使用することで、子どもたちがクラスの子ども同士でどれだけ会話をしているかを把握することができます。

ペリー准教授はこう言います。

「この新しい技術の組み合わせにより、子どもたちが教室内でどのように人間関係を形成しているかがわかりました。
子どもたちが仲間と日々交流している様子は、年度末に行われる言語発達度を測るテストで、子どもたちがどれだけ良い結果を出せるかを示す指標に強い影響を与えていました」

研究チームは3つの別々のグループ(自閉症の子どもたち、発達に遅れのある子どもたち、遅れや障害のない子どもたち)から観察された結果に基づいて、自閉症の子どもたちのグループと発達に遅れのある子どもたちのグループの両方で、言語発達に何らかの遅れがあることを発見しました。

また、自閉症の子どもたちは、他のグループに比べて、仲間との声のやりとりが少ない傾向にありました。

しかし、3つのグループとも、言語発達は仲間とのやりとりから恩恵を受けていたことがわかりました。

ファザーノ研究員はこう言います。

「自閉症スペクトラムの子どもたちにとって、仲間との交流は重要です。

自閉症スペクトラムの子どもたちは、他の子どもたちに比べて言語能力が遅れている可能性があります。
そのため、子どもたちが時間をかけて言語能力を発達させるためには、言語相互作用が起こるようなポジティブで豊かな環境を促進することが必要です。

今回、私たちは、そのプロセスにおいて、仲間が重要な役割を果たすことを発見しました」

研究チームは、今回の研究を発展させ、発達に遅れのある子どもたちのコミュニケーションや言語相互作用における教師の役割に関する要素も加えたいと考えています。

「今回の研究を発展させ、発達に遅れのある子どもたちとのコミュニケーションや言語交流における教師の役割に関する要素を追加したいと考えています。

言語能力の高い子どもたちと、言語に遅れのある子どもたちをペアにすることで、発達障害のある子どもたちに効果の高い相互作用が生まれるのではないでしょうか」

本研究”A Granular Perspective on Inclusion: A Granular Perspective on Inclusion: Objectively Measured Interactions of Preschoolers with and without Autism”(自閉症を持つ園児と持たない園児の客観的な相互作用)は”Autism Research”に掲載されています。

(出典:米マイアミ大学)(画像:Pixabay

発達の遅れがない子と発達の遅れがある子が仲良く過ごすことができれば、遅れがある子にはそれはメリットがあると思います。

うちの子も一年だけ保育園に通ったことがあります。(その後は児童発達支援センターに通いました)

優しくかまってくれた子もいましたが、多くの子どもたちはどう接してよいのか困っているように思えました。

お迎えにいくと一人だけ教室の隅にいつも座っていました。胸が痛みました。

私よりも、本人は何万倍もつらかったはずです。

遅れがない子側のメリットについても研究で明らかにされるようなことがあれば、先生ももっと交流できるようにしてくださると思います。

多くの子に見てほしい発達障害の子のアニメ動画。見方が違うだけ

(チャーリー)


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