- 歯科医院での子どもの経験を快適にする方法は何か?
- 自閉症や特別なケアを必要とする子どもたちにどのような対応が効果的か?
- 歯科医院での診療を子どもや親が快適に受けられるようにサポートする方法は何か?
子どもにとって、歯科医院は苦手な場所でしょう。
しかし心強いことに、歯科医院での経験をできるだけ快適にしようとしている歯科医がいます。
そして、特別なケアを必要とする子どもたちにどのように対応すればよいかをさらに学ぼうとする歯科医もいます。
米国のベリンガム小児歯科のソーヤーはこう言います。
「すべての歯科医師が自閉症の子どもを治療する訓練を受けているわけではありません。
私のクリニックはそれを得意としています。
小児歯科医として、自閉症の子どもたちを含め、特別な医療を必要とする子どもたちに焦点を当ててきました」
米国疾病予防管理センターの推計によれば、21歳以下のアメリカ人で自閉症スペクトラムを持つ人は約73万人います。
そのうち8歳以下の子どもについては、110人に1人が自閉症スペクトラムを持っていると考えられています。
これは2002年と比較して57パーセントの増加を示しており、このコミュニティに対応するためのトレーニングを受けた専門家が必要とされています。
ソーヤーは、自閉症を患っているかどうかに関わらず、子どもたちは一人一人異なり、社会的交流、コミュニケーション、反復行動、過集中とも呼ばれる制限的な興味など、生活の中で困難を感じる場所はさまざまにあることを念頭に置いています。
「私が歯科医院で行っていることのひとつは、親御さんとお子さんが歯科治療をうまく使いこなせるようにサポートすることです。
自閉症の5歳の子どもが初めて来院した時は、駐車場でミニバンの後部座席に乗ったままでした。
その子がどのくらいの距離を、どのくらいの速さで移動することができるかを見極める必要がありました。
私たちが『ハッピー・ビジット』と呼んでいる方法で、この子を頻繁に診るようになりました。
基本的には、車から降りて、待合室に入り、診察室に入り、椅子に座って、鏡で口の中を見るまでを慣れるようにしました」
また「テル・ショウ・ドゥ」と呼ぶ別の方法もあります。
「何をしようとしているのかを伝え、何をしようとしているのかを見せ、そして私ができるようにします。
私が使う道具を見せることもあれば、椅子を見せて、それがどのように上下するのかを見せることもあります。
模型や人形を持ってきて、その上でパントマイムをしたり、子どもに手伝ってもらったりすることもあります」
ソーヤーが最も重要視しているのは、親御さんへの指導です。
思っているよりも早く、子どもを連れてきてもらうことです。
「私たちはいつも、1本目の歯が生えたら、1歳の誕生日に、子どもを連れてくるように言っています。
私は、初期の来院では、親への教育に重点を置いています。
子どもが自閉症であってもなくても、たくさんの質問をしてきます。
忍耐と理解をもって、親御さんと患者さんの両方が快適に診察を受けられるように努め、生涯にわたる健康的な習慣を身につけられるようにしています」
(出典・画像:米Whatcom TALK)
うちの子が最近通っている、歯科医の先生、助手の方たちも本当に素晴らしいです。
ちょっとしたことでもすぐにほめてくれて、うちの子も嫌がるどころか喜んでいるように見せるくらいです。
なるべく通院しなくても済むように、(私が経験してきた歯科医に比べれば)1回でできる限りの治療もしてくれます。
本当に、子ども、自閉症の子などを理解してくださっている感じがして、行くたびにありがたく思っています。
(チャーリー)