- 自閉症の子どものために特定の食品を確保する方法は?
- クラウドファンディングを利用して支援を集めることは可能?
- 食べられる特定の食品の生産が中止された場合、どうしたらよい?
カナダに住むジェナ・ローマンは先月、10歳の息子のジェリコの「ワッフル」のために、クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げました。
そこには、ジェリコが自閉症であること。
そして、極端な口腔嫌悪と摂食障害をかかえていて、「生後8ヶ月のときから食べることに苦労した」ことが書かれています。
そして、ジェリコは最近病気になってから退行し、12日間も食べないことがあったと母親のジェナは言います。
ジェリコが食べることのできるワッフルは、新型コロナウィルス感染拡大の中、生産が難しくなり入手できなくなりました。
母親のジェナは、他社のさまざまなワッフルも試しました。
唯一食べることができたのは、カナダの会社ネイチャーズパスのワッフルだけでした。
しかし、ネイチャーズパスのワッフルも生産が中止されることになり、ジェナは絶望しました。
そこで売り切れてしまう前に、大量に購入し冷凍保存するための冷蔵庫を手に入れるためにクラウドファンディングに頼ったのです。
しかし、ジェリコのワッフルの問題の深刻さは理解されなかったと母親のジェナは言います。
そしてジェナは、ネイチャーズパスに連絡をとりました。
ネイチャーズパスはまずアメリカにあるワッフルの在庫をカナダのジェナに送りました。
「私は、この時点で本当に感謝をしました」
そして、今後のことを考えて自宅で同じワッフルを作ることができないか、ネイチャーズパスに相談してみました。
「在庫がなくなったときに、私が同じものを作れるようになればと思いました。必要でした」
その後のことが、クラウドファンディングのプロジェクトのページに掲載されています。
ジェナから相談を受け、ジェリコを助けたいと考えたネイチャーズパスは、冷蔵庫を2つ追加しなければならないほどのワッフルを送ることを約束しました。
そして、家でネイチャーズパスのワッフルが作れるレシピを作り、ジェナに提供したのです。
ネイチャーズパスのコミュニケーションディレクターのサマンサ・フォークはこうツイートしました。
「私たちのすばらしい研究開発チームが、家庭向けのレシピを作ったのです」
通常のスーパーでは入手できない材料があったりするため、研究開発チームは家庭で作れるように約1ヶ月を費やして、家庭用レシピを作りました。
「全く同じ味と食感を再現する必要がありました」
今後もさらに微調整したレシピをジェナに送りたいとネイチャーズパスは取り組んでいます。
(出典・画像:カナダCBS)
一人の子ども、一人の親に対して、すばらしい対応をされた企業です。
だからこそ、こうして世界中にすばらしさが知られる結果になりましたね。
(チャーリー)