- 自閉症や特別支援を必要とする子どもたちに対して、同情することと理解することの違いは何か?
- 自閉症を持つ子どもが抱える困難だけでなく、彼らが持つ可能性や成長についてどのように考えるべきか?
- 自閉症や特別支援を必要とする子どもたちに対する社会の理解や思いやりを向上させるためにはどうすれば良いか?
私の息子が自閉症であることを知ると、同情されることが多くありました。
しかし、私は自分も息子も可哀想だとは思っていません。
同情されることのほうが私は傷つきます。
息子は他の子と変わらない大事な存在です。
なので、私たちはまったく大丈夫ですし、うまくいっていることを伝えます。
自閉症のために感情の発達が遅れているにもかかわらず、私の息子は明るくて愛情深い性格です。
毎日、愛情を持って私たちに抱きついてきてくれます。
嬉しいとき、気分が落ち込んでいるとき、好きな番組を見ているとき、寝ているときに抱きしめてくれます。
私か夫が抱き合っていないと息子は眠りません。
卵を食べたり、水遊びをしたり、花を摘んだり、風が吹いて葉っぱが揺れるのを見たり、お父さんが仕事から帰ってきたとき、些細でありふれたことに、息子は幸せを感じています。
大好物のチョコレートを手にすると、鼻歌を歌いながら踊ります。
息子の明るさは私たちにとっては大きな幸せです。
息子は一日の始まりからハッピーにしてくれ、寝室の電気を全部つけて、ベッドをトランポリンにして歌いながらジャンプしたりして一日が終わるまでエネルギッシュで楽しくしてくれます。
私たちの眠気や疲れも、息子の笑顔と笑い声でなくなってしまいます。
息子は新しい歌、風変わりなダンス、いつもと違う遊び、新しいいたずらで私たちを驚かせてくれます。
私たちは息子を見て幸せになっています。
感動することもあります。
息子は食べ物を分けてくれたり、口までもってきてくれたり、いつもより早く目が覚めるとそばで私が目を覚ますまで待ってくれています。
人によっては近寄ってタッチしたり、仲の良い人にはハグしたりしています。
私たちは息子を自立させることを目標にしています。
最初は話すこともできなかったのに、今では叱ると機知に富んだ返答で私たちを驚かせてくれます。
プールで泳いでいる人を見て泳ぎ方も独学で学びました。
10までしか教えられなかったのに、100まで数えることができます。
ABCの歌だけを教えると、Zから逆に暗証したり、単語帳も自分で作れるようになりました。
基本的な操作しか教えていなかったのに、iPadで絵を描いたりもしています。
私たちが教えなくても、自分で学んだことが他にもたくさんあります。
今では、トイレに行くこと、手を洗うこと、歯を磨くこと、服を着ること、お風呂に入ること、自分で掃除をすること、おもちゃを片付けること、自分のスケジュールに従うこと、自分で食事を取ることなど、すべて自分でできるようになりました。
私たちの指示に従うことができ、選択肢が与えられたときには自分で決めることもできます。
成長にあわせて息子が身につけたスキルには、私たちも驚いています。
息子の成長には、いつも驚きます。
息子のおかげで、私たちの人生は驚きに満ちています。
息子が私たちの生活に喜びをもたらしてくれています。
なので、私たちは同情ではなく、自閉症など特別支援を必要とするすべての子どもたちへの思いやりと理解を多くの人にもってほしいと願っています。
(出典:フィリピンPanay News)(画像:Pixabay)
たいへんなときもあります。
けれど、どんな子どもにもそんなことはあるでしょう。
私も、話すことなどができなくても、偽りのない笑顔をたびたび見せてくれるので、とても幸せを感じます。
(チャーリー)