発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症の子どもたちは次に起きることを予測するのが困難。研究

time 2021/01/17

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の子どもたちは次に起きることを予測するのが困難。研究
  • 自閉症の子どもたちはなぜボールをキャッチするのが難しいのか?
  • 予測コーディング理論とは何か?
  • 運動を使った療育は自閉症の子どもにどのような効果があるのか?

新しい研究によれば、自閉症の子どもたちはおそらくボールの軌道を予測することができないために、自閉症でない子どもよりもボールをキャッチすることが困難です。

この研究は”the 2021 Society for Neuroscience Global Connectome”で発表されました。

この研究結果は次に起こることが予測できない、例えばボールが移動する可能性が高い場所、相手がどのように動くかなどを予測できない、自閉症の特徴の根底にはそうしたことがあるとする「予測コーディング理論」を支持するものです。

この理論が本当であれば、運動を使った療育は、日常生活で必要となる予測するスキルを向上させる可能性があります。
そう、この研究を行った米ノースイースタン大学の生物学のダグマー・スターナド教授は言います。

研究チームはまず、自閉症の子どもたちはボールの速度に関係なく、自閉症でない子どもに比べてボールをキャッチすることが有意に少ないことを確認しました。

次に、子どもたちの手がボールに向かってどのように動いたかを追跡しました。

自閉症のない子どもの場合、手の速度はボールと接触する直前にわずかに遅くなっていました。

これは、彼らがボールの軌道を正確に予測し、ソフトな衝撃でボールを迎撃することを示唆しています。
自閉症の子どもたちは、逆にボールに向かって加速していることがわかりました。

「自閉症の子どもたちはボールがどこに着地するのか直前までよくわかりません。
そのために、直前になってボールに向かって手を出す結果になるのです」

多くの場合で、自閉症の子どもたちの手はその結果、ボールに当たってしまいキャッチすることができませんでした。

子どもたちの体幹と腕の筋肉の活性化も、その動きを示しました。

自閉症でない子どもたちは、ボールとの接触を作る前に彼らの筋肉を最も強く、500ミリ秒間反応させていました。
しかし、自閉症の子どもたちは、ボールが来ていることを予測できていないかのように、そうした反応はありませんでした。

研究チームは子どもたちの予測を含まない運動についての反応時間についても調べましたが、自閉症の子どもとそうでない子どもとで、違いは見られませんでした。

「ボールのような動く物が関係しない場合には違いはありませんでした」

(出典:米SPECTRUM)(画像:Pixabay

うちの子もまさにそうです。

最近はキャッチできるようになってきましたが、本当に苦手。

動きは全く予想できていない感じで、自分の体にボールが当たってから手が動くという感じでした。

「予測スキル」には問題をかかえているようです。

自閉症の人は感覚から近い将来の予測ができないためパニックに

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから
福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。