- スポーツをすることが難しい発達障害をもつ子どもが楽しめるチームや活動はありますか?
- 発達障害や知的障害をもつ子どものスポーツ活動を支援する非営利団体はどこにありますか?
- 発達障害をもつ子どもや大人が社会で受け入れられ、成長できる機会を増やすにはどうしたらよいですか?
4歳で発達障害の自閉症と診断されたテイラーダンカンは、スポーツが大好きな子どもでした。
他の子どもと同じようにチームでプレーする機会がほしいと願っていました。
「私は長年にわたって多くの否定的な見方をされてきました。
伝統的なスポーツをする機会はありませんでした。
しかし、私の母、教師、および長年にわたって私はコーチから助けられてきました。
そのおかげで、今では私はそうしたスポーツができますし、私がそうした機会を提供できるようになりました」
そうダンカンは言います
これが、自閉症やその他の特別支援を必要とする若者や大人が野球をプレーできる機会を提供している、非営利団体のオルタナティブベースボールが行っていることです。
2016年初めの設立時には、選手はわずか6人だけでした。
それが現在では33州の77チームが参加する全米の組織となりました。
「私が学校でスポーツをすることができなかった理由は、私はリトルリーグで遊ぶことができなかったのと同じ理由のためです。
コーチが私は他の人と違うからと考えたためです。
しかし、私はこうして発達障害やその他の特別支援を必要とする人のスポーツの機会に参加することができました」
オルタナティブベースボールは楽しい趣味やレクリエーションというだけでなく多くのことを参加者に提供しているといいます。
「私にとってはただの野球ではありません。
新しい友情を作れる機会です。
特別支援を必要とする子どもの多くは高校を卒業すると集える機会などがありません。
オルタナティブベースボールは、自閉症スペクトラム障害の私のような人たちが集え、励まされる機会です。
私たちはお互いを受け入れ、最高の自分になるのを助けます。
外で活動し、多くの夢を達成できるようにがんばれます」
オルタナティブベースボールのリーグは、15歳以上であれば参加でき、標準的な野球のルールが採用されています。
ダンカンはこう言います。
「私たちは例えば『三振』とは何かという概念から教えて、それぞれの人の能力やスキルレベルに合わせて、やり方を変えて行っていいようにしています。
参加したいと思えば、私たちは誰でも歓迎します」
ダンカンは、オルタナティブベースボールの最初の6人の選手の一人です。
「もっとコーチやマネージャーを増やして、もっとチャンスを提供できるようにしたいです。
誰もが、ありのままの自分を受け入れられ、可能な限りのベストな自分になれる機会をつくりたい」
(出典・画像:米PANAMA CITY NEWS HERALD)
誰でも自分を出せて楽しく過ごして、成長できる。
そんな機会が世界中でますます生まれて欲しいと願います。
(チャーリー)