- 自閉症の子どもが感覚にやさしい遊具を必要とするとき、どうすればよいですか?
- 自然災害で療育用具を失った場合、どのような支援を受けられますか?
- 工学部の学生が社会貢献プロジェクトに取り組むことで、どのような成果が期待できますか?
米テネシー工科大学工学部の4人の学生が、2歳の自閉症の男の子にサプライズなプレゼントをしました。
エイデン・ロバートソンは2月に発達障害である自閉症と診断されました。
その数週間後、エイデンと母親ローレンの家は竜巻の被害にあい、すべてを失いました。
「自閉症の子どもについてニュースが聞こえると、息子を助けるのにどうすればよいのかといつも考えました。
そんなときに、竜巻が来たんです。
本当に辛いことでした。
息子の療育にと思ったものもすべて失くし、最初からやり直さなければなりませんでした」
そう母親のローレンは言います。
エミリー・キャロル、ガブリエル・ダシルバ、レクシー・キャリア、ジョン・ワグナーは工学部の学生です。
困っている家族を助けるプロジェクトに取り組みたいと思いました。
学生たちは、エイデンが感覚にやさしいブランコを求めていることを知ると、すぐに作業に取り掛かりました。
テネシー工科大学の早期療育・機械工学プロジェクトは、
「特別支援を必要とする子どもたちに革新的な製品を設計し提供する。
そして、工学部の学生も実世界で設計の経験をする」
ことを目的としたプロジェクトです。
3年生のガブリエルはこう言います。
「これまでの2年間は机上の作業ばかりでした。
実践的なこのプロジェクトにかかわれたのはとても良かったです。
チームのメンバーと協力しデザインし、紙に書き計算をして、それを組み立て、完成するまでのプロセスすべてがクールでした」
チームは、このブランコが納品されるまでの数ヶ月間、計画と作成に取り組みました。
生徒たちがエイデンのための特別なプレゼントを持って到着し、設置が完了すると、エイデンは部屋に駆け込み「ブランコ!」と叫びました。
「最初にそれを見たとき、私は泣かないようにしました。それは素晴らしかった。
親にとって最高のことは、自分の子どもがとても幸せになることです。
息子がブランコに乗ったとき、すごくリラックスして楽しんでいました。
パーフェクトです。
息子が本当に求めていたものです」
そう母親のローレンは語ります。
しかし、それで終わりではありません。
学生たちは別のエイデンのクリスマスプレゼントも持ってきていました。
「竜巻の影響を受けていて、エイデンが感覚にやさしいおもちゃなども失っていたことを知っていました。
私たちは、そうしたものもプレゼントしたいと思っていたんです」
そう、学生のレキシーは言います。
エイデンは早いクリスマスプレゼントを贈られ、そして学生たちは「A」をもらいました。
(出典・画像:米WMC)
ブランコも素晴らしいですが、それ以上に学生さんたちの気持ちがうれしいです。
親子がずっと忘れない本当に素敵なプレゼントですね。
(チャーリー)