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27歳になって自閉症と診断。自分を説明できるようになった

time 2020/12/23

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

27歳になって自閉症と診断。自分を説明できるようになった
  • 大人になってからでも自閉症やADHDの診断は受けられるのか?
  • 診断を受けるまでにどれくらい時間がかかるのか?
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断された後に生活はどう変わるのか?

私はずっと、ただ生きているだけでもとても難しいと思ってきました。

子どもの頃の写真を見ると、ほとんどカメラに目をあわせていません。
小さな手を握りしめて、他の人と一緒にいることはほとんどせずに、いくつかの安心を感じる行動に没頭していました。
大人になった今でも、日常の光景、音、匂いに圧倒されてしまうことがあります。

起きること、体を動かすこと、話をすること、すべてが苦手です。
人と一緒にいるとすぐに疲れてしまいます。

今年になってようやくその理由がわかりました。
27歳になって、私は自閉症スペクトラムと注意欠陥多動性障害と診断されました。

私は5年間、診断を求めてきました。
それは時に、人間性を奪うような残酷なものでした。

長期間の待機、事務的なミス、無神経な医師、屈辱的なアンケートなど、私の人生全体を新たに、嫌な気分になりながら、見直すことを余儀なくされることもありました。

しかし私はまた自分の得意なこと、つまり、こだわること、記憶力などを再認識できました。

自閉症であることは、私が私であること、切っても切り離せないものだということを理解しました。

このように、遅い診断はめずらしいように思うかもしれません。
しかし、実際にはそれほどめずらしいことではありません。

長い間、私たち女性は自閉症にはならないとさえ思われていました。

現在の研究で、女性が自閉症と診断されることはずっと遅く、そして診断されることが少ないことがわかっています。
しかし、それは女性には自閉症の人が少ないということではありません。
自閉症であることを女性は見過ごされてきたのです。

私は学校では乱れ、騒々しく、行儀は良くありませんでした。
私は読み書きが得意でしたが、すぐに飽きてしまいました。
歩き出したり、行儀が悪くなったりすることが多く、叱られることもしばしばありました。

そして、精神的な健康状態は悪化し、思春期には行動を起こしたり、友だちを失ったり、さまざまな方法で自分を傷つけて過ごしました。

ゆっくりと確実に、私は自分が誰であるかを隠しました。
隠せないときの言い訳も学びました。

10代の頃にはバンド、映画に私は夢中になりました。
私が整理整頓できないことや私の社会性の低さは、先生たちは私の反抗だと考えていました。

しかし、そのこだわりの強さが、大学、大学院での勉強に役立ちました。

その後、オフィスで働くようになりましたが、規則正しいスケジュールや決められた作業に、私は従うことができないことがすぐにわかりました。
朝早起きして、オフィス内は凍えるような温度で、騒音、他の人の食事など、すべてが私が仕事をすることを不可能にしました。

1日8時間もじっとして、世間話をしたり、会議でアイデアを出したりするのが気持ちいいふりをしていると、体が痛くなってきました。
家に帰るとすぐにベッドに入ってしまうほどでした。
それまでは自分が他の人と違うことを気にしたことはなかったのですが初めて、他の人たちはうそうして過ごすことができるのを目の当たりにしたのです。

私はバラバラになってしましました。動けなくなりました。
私は何週間も何もしないで、私は私の皮膚から這い出たいと思うほど追い詰められました。

ある日の特に苦しい朝、私は母に電話をしました。
私が自閉症だと思うかどうかを尋ねました。

母の答えは、はっきりと「はい」でした。

私は医者に行きました。
私はおそらく自閉症であると言われましたが、診断を希望しても結果が出るまで長くかかるので、あまり意味のあることではないと言われました。

そして、私は会社を解雇されました。

私は以前、精神科医に相談したことがあります。
私を診断するために1日数時間で3日間かかりました。

しかし、私は自閉症と診断をされることになりました。
私はうれしくなりました。

みんなに話しました。
前日までの自分と全く同じ人間なのに、自分自身を説明し、コミュニティを見つけるための専門用語を使えるようになったのです。

5年かかりました。
診断は私に確信と堅実さと、他の人に私のニーズを明確に伝える強さを与えてくれたのです。

私はずっといじめられました。
私が期待していたようなコミュニケーションをとらなかったことにイライラした人によってです。

私は表情があまりありません。
話し方にも変化はありません。

しかし、私も心を持っています。
その人とは違う表現をしているだけなのです。
冷たいと言われたり、拒絶されたりすれば、私の心は痛くなります。

私は子どもの頃、他の人々がしばしば私にそうしたように、自分自身に不親切でした。
私は自分のことを「悪い」「冷たい」「変な人」と呼んでいました。

今の私が、その頃の私に伝えられるのなら、自分は愛されるべき存在なのだと教えてあげたいです。

そして、列車のおもちゃやゲームボーイに夢中になっている私に、私は自閉症であることを教えてあげたい。
きっとそれを知ることは良いことのはずです。

(出典:UAE gulfnews)(画像:Unsplash

自分を説明できるようになる。

それは、他人に向けて機能するだけでなく、自身にも機能することなのですね。

必要とされる方が適切に診断されるようになることを願います。

自閉症と診断された母は72歳。もっと早く診断されていれば

(チャーリー)


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