- 自閉症の子どもには猫が有益ですか?
- 猫を飼うことで自閉症の子どもの社会的スキルは向上しますか?
- 自閉症の子どもの問題行動は猫を飼うことで減少しますか?
Human Animal Bond Research Institute (HABRI) が「自閉症の子どもの家族におけるペットの猫の探索的研究:子どもの社会的スキルと不安への影響」と題した新しい研究結果を Journal of Pediatric Nursing に発表しました。
これによれば、自閉症スペクトラム障害(ASD)をかかえる子どもたちは、猫を家族に迎え入れたあとに共感力が高まり、問題行動が減少する可能性があることが示されました。
「ASDを持つ子どもたちは、シェルターに預けられていた猫の導入後に、共感など社会的スキルの有意な増加、いじめや多動/不注意を含む問題行動の有意な減少、分離不安も少なくなったことを見せました。
これまでの研究では、ASDを持っている子どもたちと犬の相互作用に焦点を当ててきましたが、犬は、特にASDを持つ子どもたちの間で一般的である音への過敏性を考えると、すべての子どもたちとその家族に最適だとはいえない可能性があります。
私たちはこの研究の結果によって、より多くの家族に猫を飼うことを検討してみることを薦めます。
そして、より多くの保護猫が愛に満ちた、値する家を見つけるのに役立つことも願っています」
そう、米ミズーリ大学人間動物相互作用研究センター(ReCHAI)のグレッチェンカーライル博士は言います。
HABRIのスティーブンフェルドマン所長はこう言います。
「初めて、私たちは猫がASDの子どもたちの家族のためにどのように有益であることができることを示す科学的な研究を行いました。
家族のペットを適切に選ぶことは重要な決断です。
ASDの子供を持つ家族は、より多くの情報と選択肢を持つようになりました。
そして、この研究が、より多くの保護猫が良い家庭を見つけるのに役立つことを願っています」
ミズーリ大学の研究者が率いるこの「猫の友だち」研究の結果は、保護猫をペットにした子どもたちは、より良い共感力を持ち、分離不安が少ないだけでなく、問題行動が少なく、外面化、いじめ、多動/不注意が少なくなることを実証しました。
また、子どもや親は、ペットして迎えてすぐに新しい猫との強い絆を感じ、猫の世話には責任が伴うにもかかわらず、これらの絆は時間の経過とともに減少することはありませんでした。
保護猫はASDの子どもたちにとって有益であり、必ずしも親の負担にもなるわけではないと結論づけています。
参加した子どもの家族は、2つのグループに無作為に割り付けられました。
1 つのグループの家族はすぐに保護猫をペットとして迎え、18週間追跡調査されました。
もう一つのグループの家族は、その18週間は猫を飼いません。その後の18週間、保護猫を飼って追跡調査を行いました。
調査は6週間ごとに収集され、子どもたちの社会性や不安、猫との親子の絆を測定しました。
なお、この研究でペットとなった保護猫は、同じテストで穏やかな気質をもっていると評価された猫たちです。
「この研究で気質検査を受けた保護猫をペットにしたASDの子どもたちの家族では、親子は新しい猫と絆を深めていました。
私たちの知る限りでは、これまでにASDの子どもたちとペットとなった保護猫への愛着を調べた研究はありませんでした。
私たちは、この的研究に続いて、ASDの子どもの家族とペット猫についての研究がさらに行われることを願っています」
ウィン猫財団の暫定エグゼクティブディレクターのヴィッキー・セイヤー博士はそう述べています。
(出典:米The Human Animal Bond Research Institute)(画像:Unsplash)
自閉症の子と家族にも、そして猫ちゃんにも良い研究結果です。
たくさんの良い縁組ができていくといいですね。
(チャーリー)
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