- 発達障害を持つ家族をどうサポートすればよいですか?
- 難しい経済状況の中でどのように仕事を続けられるのか?
- 病気の親を介護しながら仕事を続ける方法は?
ケビンは発達障害の自閉症スペクトラムをかかえています。
今は家族のなかでただ一人、仕事をしています。
スーパーで新しいアルバイトを始めましたが、父親が脳梗塞で倒れ、お金の不安がケビンを襲っています。
ストレスによって仕事も難しくなりましたが、仕事を続ける決意をしました。
そして、セラピーを通じてケビンは助けを求めることを学びました。
ケビンは両親と暮らしています。
支援団体からの支援を受け、過去に仕事を失う原因となっていた不安の感情なども管理することができるようになりました。
「私は変わって、積極的になりました。
今の仕事をしてからです」
家族の難しい状況があっても、ケビンは続けたいと思える仕事をやっと手に入れたのです。
今年の初め、コミュニティ・カレッジの教授をしていた68歳の父親が脳卒中で倒れ、その医療費が突然の困難の原因です。
「父は今、リハビリに通っていて、杖を使っています。
記憶や話すことはまだ100パーセントに戻っていませんが、すごく回復しています」
ケビンの母親は76歳で働くことができません。
ケビンが介護をし、仕事もしているのです。
そして、ケビンは両親を助けることに誇りにもっています。
「私は車の運転ができません。
折り畳み式のショッピングカートを持って、バスに乗って買い物をしています」
ケビンは「ポケモン」の文字が鮮やかな黄色で書かれたグレーのTシャツを着ています。
39歳のケビンの声は18歳の少年のようです。
自閉症と診断されたのは30歳になってからでした。
幼少期は特別支援学校に通い、中学時代は大変苦労したといいます。
「小学6年生のときには、あまり文字を読めませんでした」
子供の頃の記憶は今でも彼を恐怖に陥れます。
「子どもの頃は、何度か入院しました。
精神病院に戻るのは怖いです。
私はうつ病と闘ってきました。
あれから、もう何年も経ちますが、今でも心配になります」
ケビンは、コミュニケーションの取り方を学び、感情の引き金を認識することで、自己コントロールができるようになりました。
そして、自閉症に対する認識と理解が社会に広まってきました。
ケビンはスーパーマーケットでレジの店員をしています。
同僚は親切だといいます。
「今は自分の感情をコントロールできます。
今は自分の感情と向き合えています」
そう、ケビンは言います。
ケビンは自閉症スペクトラムの人と一緒に働く人へこうアドバイスします。
「自閉症の人が動揺しているのを見たら、ただ尋ねてください、
今、何があなたを困らせていますか?
どうすれば問題を解決できますか?」
しかし、ケビンは現在アルバイトに専念していますが、限界があると考えています。
「私はこれまでの人生でフルタイムの仕事をしたことがありません。
自分の力でたくさんお金を稼ぐことはできません」
(出典・画像:米The Patriot Ledger)
今の仕事を続けながら、適切なところに現在の状況が伝わり、必要な支援が受けられるようになることを祈っています。
(チャーリー)