- 子どもたちの行動が家庭に与える影響はどのようなものか?
- ダニエルはどのような支援や理解を求めているのか?
- 複雑なニーズを持つ子どもたちをサポートする方法は何か?
ダニエルの5歳の息子のベンは、自閉症、ADHDと感覚処理障害をかかえています。
そして、ベンは美しい幸せな少年から猛烈なスピードで家を切り裂き、荒れ狂う竜巻に変身します。
部屋を横切っておもちゃを投げて、床の上に台所用品をひっくり返し、家を壊します。
「ベンは1日に何度もこうなります。
また、3人のきょうだいに対して、家財道具を武器に暴れることもあります。
私もつねにアザや切り傷が絶えません。
噛まれた痕もいつもあります。
顔をつよく蹴られて私はアゴを脱臼し、救急車で運ばれることも最近ありました」
しかし、ダニエルが注意しなければならないのはベンだけではありません。
9歳の長男のディランも自閉症とADHDをかかえています。
10分から2時間程度、パニックを起こすことがあります。
ベンとは異なって、パニックを起こすことが予測できます。
突然のいつもとは違う状況や変化があった場合です。
「ディランはシャワー、ヘアカット、爪切りなどのセルフケア活動のためにも、事前に多くの警告が必要です。
そうしなければ、パニックを起こしてしまいます」
ディランは服薬、定期的な作業療法、食事療法とセラピーなどの長い道のりを経て、落ち着くことができるようになってきました。
しかし、予測できないイベントが発生した場合にはパニックを起こしてしまうことがあります。
ベンやディランの他に二人の女の子がいます。
「一人は不安症とPTSDをかかえています。もう一人は発達の遅れがあります」
8歳のベラは愛着障害と不安障害と重度のPTSDと診断されました。
これは幼児期のトラウマの直接的な結果です。
3歳の女の子のサマンサは発達の遅れをかかえています。
二人の女の子はベンの行動にも影響を受けることが多くあります。
サマンサのベビーベッドは1年の間に3回も壊されたといいます。
「週に2回、1時間支援により掃除屋さんに手伝ってもらっていますが、苦労しています」
そうシングルマザーであるダニエルは言います。
子どもたちの複雑なニーズに対応しながら、子どもたちがパニックを起こすたびに、何度も広く散らかる部屋を片付けています。
ダニエルは、他の親から偏見をもたれることなく、自分のことを理解されるとは思っていません。
かかえる状況について理解されないまま、ネットでは掃除に来てもらっていることが非難されてきたと考えています。
「SNSで、私の散らかった部屋を見て、笑うだけです。
笑えなかったら、そのままスクロールするだけです。
なので、孤独のなかで私は苦しみました。
とても悲しいです」
(出典・画像:豪kidspot)
妻と私で、発達障害の子1人でもたいへんなときはよくあります。
それが、母1人で発達障害などの4人の子となるとそれは本当に壮絶な生活だろうと察します。
このままでは、子育ても生活も破綻することは間違いありません。
オーストラリアの母親の方ですが、より適切な支援がなされるようになることを祈っています。
自閉症の子の親の5人に1人がPTSDの診断基準を満たしていた
(チャーリー)