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発達障害の弟をもつ姉が作った発達障害などの人向けのSNS

time 2020/11/20

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の弟をもつ姉が作った発達障害などの人向けのSNS
  • 友だちを作るのに苦労している人たちを支援する方法は何かあるのだろうか?
  • 難しい会話やコミュニケーションに困っている人たちが、どのようにして安全な友情を築いているのだろうか?
  • 特別支援を必要とする人たちが安全にオンラインで交流するための新たな方法はあるのだろうか?

ジュリアナ・フェザーマンには、発達障害の自閉症とADHDをかかえる弟のマイケルがいます。
マイケルは友だちを作るのに苦労してきました。

「弟は会話をしたり、会話を続けるのが難しいのです。
そのため、知人はいても友だちは作れませんでした」

心から愛している弟が孤独にいるのを見て、ジュリアナは弟のマイケルだけでなく、友だちを作るのに苦労している他の人たちも助けたいと思うようになりました。

ジュリアナは大学在学中に、活動を始めました。
社会的なハードルをかかえる人たちをつなぎ、有意義な関係になるように助けるものです。

「Making Authentic Friendships “MAF”(本物の友情を作る)です。
MAFは弟のイニシャルでもあります」

MAFは、特別支援を必要とする10代の若者や大人が、年齢、地理的位置、診断、共通の関心事や趣味などに基づいて、お互いにつながりを構築するのを支援します。

ユーザーは自分のアバターを作成し、タスクを完了するためのコインを集め、インタラクティブな地図上で友だちを見つけることができます。

また、コミュニケーションに苦労している人を助けるための機能も組み込まれています。

「チャット機能では、自分でメッセージを入力することができますが、入力した場所の下には、あなたが何を言えばいいのか、会話を始めるために何を言えばいいのかという提案も表示されます」

MAFは2019年8月に開始されました。
現在では40カ国、全米50州で数千人のユーザーが利用しています。
新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、ユーザー数は急増しています。

トレイ・ウォーカーは、MAFが彼の人生を変えたと言います。
MAFでの友人の一人であるコナーもそうです。

「二人とも同じ趣味を持っています。
彼は私と同じようにメガネをかけています。
彼はとても親切で、いつもそばにいて話をしてくれます」

そう、トレイは言います。

マイケル・フェザーマンと同じように、トレイも自閉症をかかえています。


マイケルはふだんは柔らかい口調ですが、新しい友人と共通の趣味について話すときは、心を込めて思慮深く話してくれます。
音楽、エレキギター、アート、ビデオ制作などの趣味がトレイの友だち作りを助けています。

MAFが彼の人生をどのように変えたかについては、一言では言い表せないといいます。
それは、
「リフレッシュ、改善、補償、癒し、自由、親しみやすさ、平和、謙虚さ」
を得られるものだといいます。

友だちを作ることが目的ですが、一方でジュリアナは「安全」であることを優先しています。
ジュリアナは、特別支援を必要とするコミュニティは、特に潜在的な危害に対して脆弱であることを認めています。

ウェブサイトの利用規約に加え、チャットは運営側で監視しています。
不適切な言葉やフレーズはチャットからブロックされます。
ユーザーも、疑わしい内容について他のユーザーに報告することができます。

運営側では、会話を引き出して何が起こっているかを調べることもできます。
また、ユーザーはオンラインで安全に過ごすための方法についてコーチングを受けたり、クイズで学ぶこともできます。

MAFを開始してから15ヶ月がたって、マイケル・フェザーマンは彼のイニシャルを冠したサイトのおかげで多くの友人を作ることができました。
ジュリアナは弟のマイケルのような人を助ける方法について、いつも考えています。

「私は最初から、一人でも助けることができれば、それは価値があると言ってきました。
今まで、もうたくさんの人の役に立つことができました。
とても幸せです」

(出典・画像:米wkyc

徹底的にやりとりを監視し、安全を追求するSNSへの需要は間違いなくあるでしょう。

ただし実際問題、判断基準の難しさ、ユーザ数の増加にあわせて指数関数的に爆発する会話の数、それらへの対応をずっと人間が行うのは困難になるので、さらなる人気のSNSになるためには対応できるAIが必要でしょうね。

関心をもって応援しています。

発達障害の子に楽しくて安全な社会的空間となるマインクラフト

(チャーリー)


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