- 友達が欲しいという気持ちを、どのようにして伝えることができるだろうか?
- ディズニー・ピクサー映画のキャラクターが、なぜこの少年にとって特別な存在なのか?
- 発達障害を持つ子どもたちが、友だち関係やコミュニケーションにおいてどんな支援が必要なのか?
カナダのバンクーバーに住む11歳の少年がディズニー・ピクサーのスターに書いた手紙は、私たちに少年の気持ちを伝えます。
自分の考えを伝えることができないこの少年が、壊れやすく、いつも友だちが欲しいと思っていることがわかります。
ガンナーとミッチェル・コビンはふたりとも11歳です。
ガンナーは、ミッチェルのおじにあたりますが、まるで兄弟のようです。
「彼は親友です。」ミッチェルがガンナーをそう言います。
「ウォーリーも親友です。」と言います。
ウォーリーとは、ディズニー・ピクサー映画のキャラクターです。
ガンナーが大好きな映画です。
「僕はあなたが友だちだと知っています。僕と仲良くしてください。」
ガンナーは、ミッチェルに手伝ってもらって、ウォーリーとイブへの手紙にそう書いています。
イブは、映画の中でウォーリーと友だちになります。
ガンナーには発達障害があります。そのため自分の気持ちは紙に書いて伝えています。
「今、僕といっしょにいてほしい。
ぼくの家にきてほしい。
ウォーリーとイブといっしょに競争したい。
ウォーリーは友だちを連れてこれる。
ウォーリーの友だちも見たい。運動場で競争するところを見たいんだ。」
映画の中では、ウォーリはただ一人の地球に残されたロボットで、ごみ収集をいつもしています。
「ウォーリーはとてもひとりぼっち。だから、友だちが欲しいんだ。」とミッチェルが言います。
ガンナーは手紙の中で、ウォーリーはひとりぼっちではないと言います。
「僕もひとりぼっち。だからウォーリーと一緒にいたい。ウォーリーを愛するガンナーより。」
「私の息子には他の子どもと同じように、友だちができることを願っています。
手紙でそのことに触れていたのを見ると、心がくじけそうになりました。」
とガンナーの母であり、ミッチェルの祖母であるキャシー・コビンがそう言いました。
およそ1年ほど前から、この家族はバンクーバーへ引っ越してきました。
この子どもたちは、他の子どもたちとでつらい思いをしてきました。
特に、発達障害のあるガンナーは。
「特別な支援を必要としている子どもも、友だちがほしくて、バースデーパーティにお呼ばれしたり、一緒にどこかに行こうと誘ってくれるのを望んでいるのを、わかってもらいたいです。
映画に一緒に行ったり、ゲームをしたりとか。」キャシーはそう言います。
キャシーはとても感動しました。
ガンナーが友だちになってほしいと手紙を書くのを、ミッチエルが喜んで手伝っていたからです。
ガンナーに近所の友だちがきっとできるとミッチェルは期待しています。
ウォーリーとイブがガンナーの人生によい影響を与えていると、キャシーはピクサーに感謝をしています。
(出典・画像:米KATU)
ネットで低額でレンタルできたり、定額で見放題のサービスもあったりして、最近はますます映画を見やすくなりました。
Wall-E も持っています。
ディズニー/ピクサー のCG映画は絵の美しさはもとより、脚本も素晴らしいと思います。
私も大好きな映画がたくさんあります。
昔、仕事でPixar本社を訪れたことがあります。
オフィスはたくさんの社員それぞれに個室が設けられていて、その個室も好き勝手にしてよいので、子どもの「秘密基地」がたくさん集まったようなつくりになっていました。
個々の創造性を最大限発揮するように作られた、夢のようなところでした。
もう10年も前にそれを見ましたが、国内企業でそんな環境は未だ見聞きしたことがありません。
先生に手紙を書いた子どももいます。
連絡帳に書いた先生に知ってほしいこと
(チャーリー)