- 発達障害や自閉症を持つ子どもは、社会でどのように成功することができるのか?
- いじめに遭っている自閉症の子どもたちはどうしたら周囲の理解を得られるのか?
- 自閉症や発達障害のある子どもたちをどうやってサポートすればよいのか?
シエナ・カステロンは学校でいじめられてきました。
いじめは人の人生に大きな影響を与えます。
尊厳を傷付けられ、学業にも関係し、障害に渡って精神的な健康にも影響を与えます。
18歳のシエナは、自閉症の子どもたちを取り巻く環境を変えたいと願っています。
自閉症であっても、自分の夢を追いかけるように応援しています。
シエナは12歳のときに発達障害の自閉症と診断されました。
その後も失読症、難読症、ADHD、慢性疼痛などの診断を受けてきました。
しかし、それらはシエナの決意を邪魔するものにはなりませんでした。
シエナは他の子どもたちとは「異なる」のを理由にひどくいじめられてきました。
転校しなければなりませんでした。
そして、他の自閉症の子どもたちがそうならないようにしたいと決意しました。
2013年に自閉症の生徒たちをサポートするウェブサイトを立ち上げました。
「自閉症の子どもを持つ親たちに向けたものはあったのですが、
自閉症の子どもたちへのアドバイスとなる情報を私は見つけることができませんでした。
なので、自分で作ったのです。
私は自閉症です。失読症もADHDもあります。
なので、自分がそれらを克服するためのヒントや実践的なアドバイスを伝えたいと思いました」
そして、2018年に特別支援教育をうける生徒たちの強みや才能に焦点をあてようと応援する国際的なキャンペーンを実施しました。
それには、世界中の760以上の学校から50万人以上の生徒が参加しました。
その後、”The Spectrum Girl’s Survival Guide”(自閉症の女の子のサバイバルガイド)を出版するとベストセラーになりました。
そして、自閉症の人たちを取り巻く環境を変えたいという情熱から、SDGs(持続可能な開発目標)の国連ヤングリーダーに応募しました。
そして、7000人以上の応募者のなかからシエナが選出されました。
「SDGsの国連ヤングリーダーに選ばれたことは、自閉症の人たちが自分自身を守り、発言できるようにしたいと考えてきたので、本当に素晴らしいことです。
自閉症ではない人と仲間になることも重要ですが、自閉症である私たちが参加し、声を上げ、それを聞いてもらうことが重要です。
悲しいことに、まだ多くの社会的な偏見や障壁が私たちを阻んでいます。
私は自閉症です。
なので、偏見に逆らうことも慣れていますし、一見乗り越えられないように見える障害や課題を乗り越えることにも慣れています。
しかし、7000人以上の国際的な応募者の中から、持続可能な開発目標(SDGs)のための国連ヤングリーダーに私が選ばれたことは、私自身が想像もしていなかった途方もない偉業だと思っています。
ほとんどの自閉症の人たちと同じように、私も自閉症は悲劇であるという社会的なメッセージを背負って育ちました。
私が非現実的に高い目標を設定したにもかかわらず、それを達成することによって、そんな考えに逆らったという事実は、社会の期待に決して服従すべきではないことを示すものです。
どれほど野心的な目標であっても、臆することなくそれのために進むべきです。
私の行動が、特に自閉症のティーンエイジャーにメッセージとなることを願っています。
目標がどんなに手の届かないように見えても、そのために努力しましょう。
社会の偏見、固定観念、誤解にあなたを決めさせてはいけないのです」
(出典・画像:英My London)
今、どんなひどい状況にあっても、
偏見や固定観念ばかりに直面しても、
この方がおっしゃるように、周りから非現実的だと言われる目標であっても、それに向かって進んで頂きたいと思います。
(チャーリー)