- 食習慣が自閉症の特徴に影響を与える可能性はあるのか?
- 自閉症と食事の関連に基づく早期診断方法はあるのか?
- 自閉症を持つ子どもとその家族が食事に関して支援を必要とする場合、どのようなサポートが有効なのか?
オーストラリアの研究チームが、子どもの食習慣と自閉症との関連を発見しました。
豪エディス・コーワン大学の研究で、1歳から3歳までの間、同じような物だけを食べていた子どもたちは、大きくなると自閉症の特徴を調べるテストで高いスコアを出す可能性が高いことがわかりました。
食べ物の多くを嫌った、811人の子どもの多くが社会性やコミュニケーション、想像力、ものごとの切り替えについて、それらに困難をかかえる自閉症に関連付けられている特徴を見せました。
研究チームは食事に、発達障害である自閉症の早期診断の方法としての可能性を見出したと述べています。
この研究を行ったキャサリン・パノシアンによれば、自閉症をかかえる子どもたちは摂食行動が変わっているといいます。
なおこの研究では、食べ物が自閉症の特徴の原因となっていることは示してはいません。
自閉症の子どもたちによく見られる偏食の原因が、感覚の問題にある可能性を示しています。
そして、自閉症スペクトラム障害の診断の方法の一つとして食事が利用できること、また栄養の偏りを防ぐことにもつながる早期療育へもつなげられるといいます。
「幼児が見せる偏った食習慣は、認知、運動と行動の発達に影響を与え、コミュニケーションに関わる能力にも影響を与える可能性があります」
自閉症の10代の子ども二人をもつ母親、ヴィッキー・ナッシュは自分と同じような家族の食事について支援を行っています。
今回の研究は、自閉症の子どもたちだけでなくその家族にも重要なものだと考えています。
「食べ物を見るとテーブルの下に隠れてしまったり、逃げ出してしまう子どももいます。
なので、レストランなどに出かけることもできません」
栄養士として働いていたナッシュは、幼い息子の食べ物に対する行動を理解しようと学んできました。
「子どもたちは泣いたり叫んだり、口から出したり、食事をさせることができなかったんです」
長男は赤ちゃんのようにずっと母乳を求めたために、保育園に通わせることもできませんでした。
そして何年もの間、自分が狂った母親だと思われてきたといいます。
「私がおかしくて、息子はおかしくないと周りから言われていました」
5歳になって息子が自閉症と診断されるまでそうだったといいます。
そして下の子も同じように食べ物に関心を示さなかったときに、それは自閉症の警告だと認識しました。
「弟は3歳で自閉症と診断されました。
早く診断されたので、早くから療育を受けることができ、それは素晴らしい結果をもたらしました」
明るい色や強烈な味の食べ物が、自閉症の子どもたちをよく困らせるものになるといいます。
自閉症の子の全員がそうなるわけではありませんが、そのためにパンやチキンナゲット、ポテトチップスなど白い食べ物だけを好むことにつながると指摘します。
「子どもたちが大きくなってくると、アイスクリームや即席麺、パスタなども食べるようになりますが、それらのほとんどは色がなく、食べたり飲んだりしやすいものに限られます」
ナッシュは、他の自閉症の子の家族たちの食事を支援するときには、とにかくリラックスできるようにします。
「食べなければならない。
そうした強制する圧力を、まずなくす必要があるんです」
(出典:豪FORBES ADVOCATE)(画像:Unsplash)
うちの子は小さい頃は、からあげやウィンナーなど茶色系のしか食べす、ごはんやパンなど白いものを食べませんでした。
大きくなった今は何でも食べてくれます。変わらず、からあげやウィンナーは大好きですけれど。
それは特別支援学校の給食の時間に、先生たちがずっとチャレンジして食べられる物を増やしてくださったからです。
変わることはできます。先生方には本当に感謝をしています。
異常な食べ物の好みをもつ自閉症の子は発達障害でない子の15倍
(チャーリー)