- すべての道を歩くことで、どんな新しい発見があるのか?
- 発達障害をかかえながら、どのようにして街を隅々まで歩いたのか?
- フェラレッソ氏が地図を頼りに街を歩く際、どのような工夫があったのか?
地元のすべての道を歩いたことはありますか?
10日間で、20歳のノア・フェラレッソは街の隅々まですべての道を歩きました。
フェラレッソは2019年に高校を卒業しました。
新型コロナウィルス感染拡大のなか、多くの人と同じように、いつもよりも多くの時間を持て余していました。
そして、自分が住むウォータータウンを散策することにしました。
その後近所の人に勧められて、街全体を歩くことにしました。
彼の興味とインスピレーションの源は、ニューヨークのあらゆる通りを歩いた二人の男性です。
その一人がマット・グリーン。
彼の8年間の旅はドキュメンタリー映画 “The World Before Your Feet “に収められています。
もう一人は社会学者であり教授でもあるウィリアム・ヘルムライヒです。
3月下旬に新型コロナウィルスのために亡くなりました。
ヘルムライヒの死はフェラレッソにとって、意志を継ぎ自分のウォーキングの旅をしようとする大きな動機となりました。
フェラレッソは発達障害の自閉症スペクトラム障害をかかえています。
しかし、そのたために地図が得意なのがウォーキングの旅の助けになっているといいます。
「地図は記憶しています。
ウォータータウンだけでなく、周辺地域の地図も暗記しています」
頭の中のGPSの助けを借りてフェラレッソは街を10のセクションに分け、それを征服しました。
街の隅々まで冒険したことで、フェラレッソは新旧問わず多くの友人に出会うことができました。
とくに、昔の同級生や先生に出くわしたときは興奮しましたが、みんなが拍手で応援してくれたり立ち止まって写真を撮ってくれたりしました。
街を知り尽くしているとはいえ、フェラレッソ氏は散歩に出かける日は慎重です。
「気温や天気を気にして、最適な日に歩きます」
フェラレッソは、ウォーキングの予定を慎重に計画していますが、万が一の障害や緊急事態にも備えた準備をしています。
バックパックには水筒、充電済みの携帯電話と予備のワイヤレス充電器、手指消毒剤、そしてもちろんマスクを入れています。
また、両膝には装具を装着しています。
フェラレッソは膝に先天性の問題をかかえていて、そのために時々痛みを感じることがあります。
しかし、それが彼のペースを落とすことはありませんでした。
実際、こうした障害をかかえていても、ウォータータウンのすべての通りを歩くという当初の目標はすでに達成し、超えています。
当初の目標を達成してからは、ベルモント、ウォルサム、ニュートン、ボストンなど、周辺の街や都市、近隣地域を散策するようになりました。
多くの人が自分にできることに限界を感じている時代に、フェラレッソは通常の日常生活に代わる有意義な方法を見つけました。
「パンデミックにもかかわらず、私は外に出て活動することができています。
ウォーキングだけでなく、他の目標も達成できることを学べました。
私は一歩一歩を前進し、学んでいきます」
(出典・画像:米WICKED LOCAL)
うちの子も歩くことは大好きです。小さな頃からたくさん歩いてきました。
親子で外に出て陽の光を浴びて歩けるように、早く暑さが和らいでほしいですね。
(チャーリー)