- 自閉症スペクトラムの子どもがテレビゲームを適切に利用するにはどうすればよいですか?
- ゲーム中毒を防ぐために親ができる具体的な対策は何ですか?
- どのくらいの時間、ゲームを遊ぶと問題になる可能性がありますか?
テレビゲームには発達障害の自閉症スペクトラムの人たちにとって、認知能力や創造性を向上させたり、仲間との社会的交流ができるなどのメリットがあります。
しかし、テレビゲームの人気がますます高まってきたことで、あらゆる年齢の人にとってゲーム中毒が問題となってきました。
残念ながら、自閉症の人はとくにその悪影響を受けやすいようです。
“Pediatrics”誌に発表された研究によれば、自閉症の子どもたちには、過度に問題のあるテレビゲームで遊ぶことなどを含み、ゲームプレイに関係する重大な問題のリスクがとくに高い可能性があることが指摘されています。
自閉症の人がみせる反復的な行動を好む傾向が、しばしば過剰に長くゲームを続けることにつながり、身体的・行動的な問題をさらに悪化させる結果につながってしまいます。
たとえば、筋金入りのゲーマーは食生活にも変化が現れます。
食事を抜いたり、栄養状態が悪くなったりします。
また、テレビゲームに含まれている点滅やテンポの速い画像のために、てんかんを起こすリスクが高まることもあります。
思ったような結果が出なかったときには、それが原因でパニックにつながってしまうこともあります。
世界保健機関 (WHO) もゲーム中毒について注意を促しています。
正式に 、精神衛生状態として「ゲーム障害」として認定し、公式診断マニュアルに追加をしています。
現時点では、米国の精神障害の診断および統計マニュアル第5版 (DSM-5) には含まれていませんが、将来的にこれに含まれる可能性もあります。
ゲーム中毒は、自閉症の人と愛する人たちに新しい注意を求めるものです。
ゲームは暇つぶしのために、誰でもが行うものだからです。
そして、現在では新型コロナウィルスの感染拡大のために、もてあます時間が多くなっています。
どれくらいの時間、ゲームをし続けると問題になるのでしょうか?
この答えはケースバイケースで異なりますが、専門家によるコンセンサスは1日2時間以内のようです。
多くの自閉症の人のいる家族にとって、これは現実的ではないでしょう。特に新型コロナ感染拡大の今は。
しかし、ゲームの潜在的な悪影響を最小限に抑えるためにできることはあります。
リビングルームなど家族が集まる場所にゲーム機をおけば、子どもが寝室に閉じこもったりせずに、家族が時間を注意することができます。
家事や学校の宿題を行えば、一定の時間ゲームをしていいというようにゲームをインセンティブにすることで、子どもたちの生産性を高めることができます。
遊ぶゲームのタイトルについても気にするのがよいでしょう。
これらのゲームは長時間続けてしまう可能性が高いです。
– フォートナイト
– コールオブデューティー
– マインクラフト
– リーグオブレジェンズ
– ワールドオブウォークラフト
– どうぶつの森
– コールオブデューティー
– アサシンクリード
何でも同じです。
どんなに良いものでも、やりすぎると問題を起こしてしまいます。
ゲームで遊ぶ時間や、ゲームの内容について積極的に関わることで、健康的なバランスを保つことができます。
(出典:米AUTISM KEY)(画像:Unsplash)
最近はゲームで遊ぶことも少なくなりましたが、私はゲームが大好きです。
なので、ゲームの素晴らしさはよく知っているつもりです。
ゲーム中毒、ゲーム障害、何でも過度のやりすぎは問題になります。ゲームに限ったことではありません。
もう親もゲームで遊んで育ってきた世代ですから、そんな親も多くないと思いますが、頭から否定せずに一緒に楽しんで、そして注意していくのがよいはずです。
親も一緒に遊ぶことが発達障害の子のゲーム依存の防止につながる
(チャーリー)