- 自閉症の子供が将来仕事を持つことは可能ですか?
- 発達障害の子供をどのようにサポートすればよいですか?
- 自閉症と知的障害を持つ子供が社会で成功するためには何が必要ですか?
二人の子ども、ティアナとルーカスが自閉症と診断されるまでは母親のミシェルと父親のレナートは発達障害についてほとんど知っていませんでした。
ティアナは3歳のときに軽度の言語の遅れを伴う知的障害の兆候を示し始めました。
「何か違うとわかりました」
小児科や専門家へ相談した後、12歳になって自閉症と診断されました。
弟のルーカスも自閉症だと診断されました。
「私たちは、子どもたちは、もう夢はもてないと思いました。
将来、仕事ができるようになるとも、社会の一員となることも、友だちができるとも思えませんでした」
そして、ミシェルとレナートは発達障害についてできる限り学びました。
「私はたくさんの本で学びました。
そして勇気づけられました。
そして、子どもたちも夢がもっているように思えました」
子どもたちが自閉症と診断を受けてから、母親のミシェルは仕事を辞めて、子どもたちに尽くしました。
21歳になったティアナは、幼児教育の現場で研修生としてボランティアの仕事をはじめました。
そして、その職場に就職することができました。
「ティアナは素晴らしい仕事をしています。
私たちもティアナが大好きです。
彼女が就職できないわけがありません」
ミシェルは就職が決まったときには、ティアナのことを本当に誇りに思ったといいます。
「自閉症と知的障害を持っている娘が、自分の力で仕事を得たのです」
オーストラリア統計局(ABS)の2018年の調査によれば、自閉症をかかえるオーストラリア人は推定20万5200人。
そして、失業率は34.1パーセントでした。
これは、障害者平均の3倍以上、障害のない人の8倍の数です。
自閉症の人たちをサポートしている行動療法士のスティーブ・ケニーは、雇用は充実した目的のある人生を求める人であれば誰にでも重要であり、自閉症の人でも当然それに違いはないといいます。
「自閉症の人たちは新しいスキルを学ぶことにも良く取り組みます。
ずっと学んできただけでなく、大きな夢ももっています。
ティアナは、間違いなく大きな夢をもっていて、今の保育の仕事に取り組んでいます」
ティアナは就職してから1年が経ちました。夢がかなったと言っています。
他の人や友だちと同じように仕事ができることはティアナにとって何より願っていたことでした。
「他の自閉症の人に言いたいです。
夢をもって、力を尽くせば、最後には目的地にたどりつけます」
(出典・画像:豪SBS)
夢をもって進んで行ってほしいと思います。
そして、そう思える社会であってほしいと願います。
(チャーリー)