- 発達障害や感覚障害を持つ子どもが学校で落ち着けるスペースはあるのか?
- 学校の再開後、子どもたちがソーシャルディスタンスを保ちつつ遊べる遊具はあるのか?
- 自閉症の子どもたちがリラックスできる環境を提供するための遊具や場所はどう設置すればいいか?
アイルランドの都市、ゴールウェイでは再開を待つ学校にソーシャルディスタンスを確保して、包み込んで安心させてくれる遊具が準備されました。
「居心地のよいまゆ」と呼ばれるその遊具は、子どもたちのための安全なスペースを確保するためにこの地域の多くの学校に設置されました。
セント・ジョセフ特別支援学校は発達障害と感覚障害を持つ子どもたちのために安心な空間を設けたいと考えてきました。
この「居心地のよいまゆ」が学校の再開前に設置されたときには、サラ・マッギンリー校長は涙を流してしまったといいます。
サラ校長は新型コロナウィルス感染拡大の前から、校庭に安全で居心地の良い空間を設置することを考えていました。
セント・ジョセフ特別支援学校のようなところでは、騒がしい校庭に圧倒されてしまう子どももいて、必要なときに落ち着ける空間が必要だといいます。
この「居心地のよいまゆ」がそれをかなえ、校舎に戻ることなく校庭にいるままリラックスすることを可能にしました。
ショーン・ダンビリーがスモールウォール社を設立し、手頃な価格で設計、製造しています。
「居心地のよいまゆ」の他に「横倒しのクライミングウォール」も提供しています。
落ちる危険性がなく、ソーシャルディスタンスも確保できものです。
ショーンは6人の子どもの父親で、自分の家の裏庭でこれらの製品をテストしてきたといいます。
これらの製品は、体の基本的な動作を発達させること、そして屋外に置ける静かで安全なスペースとなることを目的としています。そしてリサイクル素材で作られています。
サラ校長は、居心地のよいまゆを円状に設置することで、屋外教室にもできると言っています。
「子どもたちは、地面から適度な高さの位置で風を感じ、まゆの中で本を読んだりしてリラックスできます。
自閉症の生徒たちのクラスは6人なので、まゆで校庭に多目的な教室を作ることができます」
この地域の多くの学校にこの遊具が設置されました。
学校再開後のすべての子どもたちを待っています。
(出典・画像:アイルランドRTE)
簡単な構造ですが、まわりから遮断され確かに自分のスペースを確保できそうです。
私たちが思う以上にこれに助けられる子どもたちはいるはずです。
自閉症の子どもたちに良い、学校デザインのアイデア
(チャーリー)