友人や家族と会うことが難しくなったり、これまでの日常生活とは異なることで、イギリスでは多くの人々が困難を感じています。
しかし、パンデミックの前から困難を感じている家族もいました。
ヘスター・グレインジャーの二人の子どもはどちらも発達障害の自閉症と診断をされています。
そして夫のケリーも自閉症と診断されています。
閉じこもりが続く家族の生活についてヘスターが現在の家族の生活を説明します。
夫のケリーと私は18年間一緒に暮らしており、二人の子どもがいます。
10歳の娘と8歳の息子です。
夫と二人の子どもたちは自閉症と診断をされています。
閉じこもりの今の生活は、これまでの生活よりも快適です。
夫のケリーは子どもたちが診断されてから同じくアスペルガー症候群と診断をされています。
ケリーは嘘を言うことができません。
それは、夫のことを知らない人には愚鈍に思われる可能性がありますが、私はとても信頼できます。
閉じこもりの前の生活から、いくつかのストレスはあります。
例えばミルクセーキを作るための計量スプーンが見つからないとそれでパニックを起こしてしまいます。
また、小さな頃から子どもたちは、ものを決まったとおりに並べるなどのこだわりをもっています。
自閉症の人のすべてがかかえているわけではありませんが、感覚の問題もあります。
子どもたちは音に敏感です。
例えばスムージーを作るときにはミキサーをオンにする前には、事前に伝えて耳を覆ってもらうようにしています。
また衣服のタグや縫い目は、不安と痛みにつながります。
靴下もそうです。足首のまわりがきつかったりすると気分を悪くしてしまいます。
陽の光がまぶしすぎるときもあります。
睡眠も大きな問題です。
息子は夜、眠りません。ずっと起きています。
娘は眠りますが、寝付くまでに2時間はかかります。
不安を強く感じているので、子どもの前ではニュースは見ないように注意しています。
そうした、生活に対応するために夫のケリーと私は自分たちの会社を2ヶ月前に作りました。
子どもたち二人にとっては学校に行くことが大きな負担となっていました。
帰ってくると精神的にも肉体的にも疲れ果てています。
今では自宅にいるのでそうした問題が少なくなっています。
子どもたちは変化に対して強いストレスを感じます。
先生が変わる、クラスの席が変わる、そうした恐怖も心配も今はなくなりました。
子どもたちにはこれまでにコロナウィルスについて知っているすべてのことを話し、すべての質問に答えました。
自閉症の人にはオープンである必要があります。
正直な答えを求めています。
当面、学校に行かなくてよくなったことも安心につながりました。
二人の子どもたちは、友だちと会うことなどはずっとできませんが、うまく過ごしています。
よく理解し、閉じこもりの生活、ソーシャルディスタンスに対応できています。
この閉じこもりの生活のなかで、良い発見もありました。
これまでにも学校に行かせるのを止めることを考えていました。
今回の生活は、それを試す機会になりました。
分ごとで時間割を考えたりしましたがそれは無理でした。
結局のところ、長期のホームスクーリングは私たちには向かないと今は考えています。
現在の閉じこもりの生活の前でも、息子が家を出ることを嫌がったのは自分や家族に何かが起こるのではないかと心配していたのが原因です。
外出しないように求められている今は最高だと息子は言っています。
しかし、犬の散歩はするように息子には言っています。
最初はコロナウィルスの感染を心配して拒否していましたが、全てを説明してからはそれはなくなりました。
散歩は好きではありませんが、犬には散歩が必要なことを理解しています。
私と娘は外出するのが大好きです。祖父などに会えないのが寂しいです。
しかし、夫のケリーや息子はこの閉じこもり生活を本当に気に入っています。
結局のところ、私たち家族はこの閉じこもり生活を楽しく過ごしています。
みんな幸せで元気です。
(出典:英iNews)(画像:Pixabay)
自宅学習、在宅勤務、不要不急の外出は控える、
そっちのほうが快適な人、家庭も少なくないように思います。
本当に必要なこと、そうでもないこと、本当はできることがはっきりして、
コロナ後も、社会にも個人にも求められ好まれて、そのまま継続していくことも多くあるはずです。
学校に行くのをやめて、発達障害の子たちが自宅学習で幸せになる
(チャーリー)