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自閉症の娘は言うことをきかない。それはPDAをしているため

time 2020/04/30

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

自閉症の娘は言うことをきかない。それはPDAをしているため

私の5歳の娘との毎日のやりとりは以前は次のようでした。
私:「おもちゃを片付けてください」
娘:「疲れた」
私:「洗ってください。」
娘:「いや」
私:「我慢しているでしょ。トイレに行ってください」
娘:「いいえ!トイレには行く必要ない!」
私の娘はわざと抵抗する子どものようにみえます。
娘に必要なのは、「優しい」子育てではなく、「しつけ」だと言われます。
それは違うんです。
私の娘は発達障害の自閉症スペクトラム障害で感覚にも問題をかかえていると診断されています。
私は、PDA(病理学的需要回避)をしているのだと考えています。
PDAは自閉症スペクトラムの一つの症状です。
PDAの人は、日常的な要求に抵抗し、自分を主張することで、不安をコントロールできると感じます。
これには、トイレの利用、シャワーの利用、朝食の食べ方など、当たり前のことすべてが含まれます。
私の娘がその活動を楽しみにしていても、私が娘にそうするように言うと、それが彼女の不安を急上昇させ、娘は不安を制御できると感じられる方法として抵抗します。
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昨年末、私の娘の発達小児科医は娘に中等度の感覚障害もあると診断しましたが、他の自閉症の症状の兆候はありませんでした。
数か月の作業療法の後、娘は髪を洗ったりシャンプーしたりするのにも苦労せず、草の上を裸足で歩き、ゆっくりとさまざまな食べ物を食べることができるようになりましたが、何かがひっかかりました。
私は娘が作業療法士から与えられた指示に従うことに苦労しているのを見ました。
私は、どんなに上手にできても、直接的な指示が娘の脳のスイッチを反転させるように見えることに気づきました。
娘は抵抗することを止めませんでした。
そのため、私はネットでいろいろ調べました。
そして、PDAについて知ったのです。
ホッとしました。
私が悪い母親であるわけではないようです。
娘も悪い子どもであるわけではありません。
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先生や親戚は娘に「もっと笑顔で」「そんなに怒らないで」と言います。
私は娘が他のみんなを幸せにするために、無理をして、そうするふりをしてほしいとは思いません。
しかし、批判する人はいます。
「へんくつだ」
善意の親戚が私に言います。
「トイレに行くことにさえ言うことをきかない」
私はそれは違うと冷静に答えました。
「自閉症の子どもはトイレに行くのも難しいことがよくあります」
また、感覚に問題をかかえる子どもは、公衆トイレに恐怖を感じることさえあることを伝えました。
それからは批判することはありませんでした。
PDAを研究すればするほど、私もPDAであることを理解しました。
私も自閉症スペクトラム障害の可能性が高いと考えています。
自閉症でない人のように振る舞うことで私はとても疲れてきました。
最初は私はただ内向的な性格であり、人に対しても敏感だからだと思っていました。
私はずっと自分を隠してきました。
自分が自閉症であるのならすべて、納得できます。
私は娘と同じく、睡眠に苦労しています。
絵を描くこと、文章を書くことが私は得意です。
何も他のことが耳に入らず、夢中になります。集中します。
感覚も過敏で、小さな子どもたちが泣いているような場面では私はパニックを起こしていしまいます。
私にとってそれがとても良いことであっても、誰かにお願いをされるとすぐに頭をかかえてしまいます。
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私は娘と同じなので、娘のことがよくわかります。
なので、今はこうしたやりとりをしています。
私:タイマーが終わったら、おもちゃを片付けられるかな?」
娘:「はい」
私:「一緒に歯を磨ける?」
娘:「はい!ああ、トイレにも行ってみる」
私:「妹のおふろの温度を確認できますか?」
娘:「できるよ!私もいっしょに洗う」
その日には言うことをきいても別の日にはできないこともありますが、
私は娘のことを最もよく知っているサポーターです。
(出典:豪SBS)(画像:Pixabay
こんな症状もあると知っておけば、まず冷静に、そして少し楽になれるはずです。
ジキルとハイドになる子、発達障害に伴う病的要求回避(PDA)

(チャーリー)


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