- 才能や情熱を持ちながら、障害をもつ人がどのように自己表現し、社会に貢献しているのか?
- 芸術や趣味を通じて、自己肯定感や精神的な安定を得ることができるのか?
- 家族や地域社会のサポートが、障害を持つ個人の才能や可能性をどのように引き出し、育むことができるのか?
エリック・ガルシア・ジュニアは母親の応援もあって今はクリエイターです。
16歳のエリックは高校2年生。
2019年に米コロラド才能協会から表彰されました。
学校や地域でまわりの人たちを前向きにする有益な影響を与えた優秀な学生を表彰するものです。
芸術と音楽への情熱を追求するために芸術専門の高校へエリックは転校してきました。
芸術の専門家であるシンディ・スミスはこう賞賛しています。
「13〜18歳の生徒で、選ばれた生徒はコロラド州で二人だけです。
審査委員会でも、エリックの作品は高く評価されていました」
その作品はエリックのアートに対する情熱だけでなく、他人への思いやりを示すものでした。
「エリックの細部へのこだわりはとても素晴らしいです。
発達障害などでない生徒に比べて、明らかに優れています。
私が最も驚いたのは、その才能と情熱です。
エリックは自分と同じ大きさのアニメのフィギュアを購入して、研究したと私に言っていました」
エリックには才能があります。情熱もあります。
そして発達障害です。
エリックはこう言います。
「表彰されたのには驚きました。まさか自分がそうなるとは思いませんでした」
10歳のころにエリックは理学療法を受け、指の筋力と器用さを向上させるものとして、ねんどを与えられました。
「僕はねんどが大好きでした。
それから、ねんどでいろいろ作るようになりました」
やがて、エリックはポリマー粘土と絵の具を使うようになりました。
ホラーやまんが、ファンタジーキャラクターが大好きで、エリックの粘土作品がたくさん出来てくるとそれはまるで博物館のようになりました。
エリックの才能が広まり、州の展示会に出品されると優秀賞を受賞しました。
エリックは持っている才能から儲けることよりも、困難な立場にある人たちの生活の質を良くしたいと考えました。
過去2年間、自分の作品を募金活動へ寄付し、約60万円ほどの寄付金につながりました。
「僕は他の子どもたちが必要なものを手に入れることができ、より良い生活が送れるようになってほしいと思っています。
障害をかかえる子どもたちのことを、僕はいつも思っています。
僕は自分の才能を使って、より多くの子供たちを救えるようにしたいです」
母親からの応援を受けて、エリックは自分の芸術を広げました。
ケーキのデコレーションも行っています。
「僕は誕生日にホラーのケーキが欲しかったんです。
母から、自分で作ってみるように言われたんです」
そして、家族が友人の目をひくケーキのデコレーションを行いました。
エリックはこう言います。
「芸術は僕を幸せにしてくれました。
僕はパニックを起こしてしまうこともありますが、芸術のおかげで戻ることができます」
エリックの母親のガルシアはこう言います。
「エリックは本当に大きな心をもっています。
他人に対するすばらしい思いやりをもっています。
私はエリックの作品は他の人を刺激する、特に障害をかかえる人を刺激すると思っています。
障害をかかえることが、エリックの情熱をあきらめさせることはまったくありませんでした」
(出典・画像:米The Pueblo Chieftain)
好きなことを見つけることができたら、まずそれだけで素晴らしいことです。
大きなチャンスです。
徹底的に追求して頂きたいと思います。
好きなことをしている人にはかないません。
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(チャーリー)