- 空想と現実を混同することは、発達障害の人にとってどのような影響を与えるのか?
- 家族や周囲の大人が、発達障害の人が「見たり感じたりする」ことにどのような対応をすればいいのか?
- 発達障害の人が経験する空想と現実の混乱を理解し、支援するために何ができるのか?
昔のことですが、空想の世界と現実とを混同する息子に苦労しました。
息子の中では実際に、部屋にはヘビとドラゴンがいました。
息子の脳が息子に見せていました。
息子は発達障害です。
かかえる可能性がある困難の一つに、空想し見ていることと私たちが現実と呼ぶこととの混同があります。
これは、感覚に関わる問題に起因します。
息子のクーパーは賢い子どもでした。
多くの大人はクーパーが発達障害であることに気づいていませんでした。
そのため、息子が経験したことを話すと「うそつき」呼ばわりしたでしょう。
しかし、息子が経験したことは息子にとっては本当のことなのです。
息子は本当に正直な子どもだったので、クーパーをとても動揺させることになりました。
息子が見たドラゴンは経験してきた苦しさと欲求不満を表すもので、息子にはとてもリアルな存在でした。
「想像力は知識より重要です。
知識は限られていますが、想像力は世界全体を包むほど大きく、進歩を刺激し、進化を生み出します」
―アルバートアインシュタイン、アインシュタインにとって人生とは何か(1924)
ある日の帰り道、あるアイデアを試しました。
それは、米ハーバード大学での50年以上の脳研究に基づいた構造化された、困難をかかえている子どもを助けるための会話の方法です。
最初の数日間、私は共感を示します。
このステップでは、子どもの話に耳を傾け、理解したことを伝えます。
ドラゴンやその他が、学校の教室の中に存在していることを聞いて、認めることは正直簡単なことではありませんでしたが、私は息子の話を理解したことを一生懸命伝えました。
重要なのは、共感することです。
すぐに間違いを指摘する大人には思ったより難しいことです。
次のステップで、親である私が懸念することを伝えて、子どもと解決策を考えます。
これは、多くの親にとって面倒に感じるものでしょう。
解決策は導けるのでしょうか?
そして、それは実際に役に立つのでしょうか?
しかし、このステップで奇跡が起こるのです。
クーパーは信じられないほどよく考えて、自分で問題を解決してきました。
「パパ、僕が1日に体験していることで、お話を作るよ」
息子は自分の経験の中から、空想と現実を、お話にして分割できるようにしたのです。
そして、日が経つとドラゴンやヘビはいなくなりました。
息子はもうそれらを必要としなくなったようです。
そして4年が経ちました。もう空想と現実を混同することは全くありません。
息子の話に共感を示し、きちんと耳を傾けることで、息子は空想と現実の混乱から抜け出すことができました。
これまでの脳科学の成果から、共感が人々が問題に対処し乗り越える能力に劇的な力を与えてくれることが示されています。
困難をかかえ苦労している人たちが解決策を生み出すのと同時に、新しい神経回路も生むことに役立つのです。
そうして、これまでにもっていなかった、問題を解決するための選択肢ができるのです。
発達障害の子の言うことに腹を立てるのではなく、言っていることに耳をよく傾けてください。
時間はかかりますが、これだけでも劇的な効果があります。
疑わないで、まず共感してみてください。
親と子どもを良くする大きな一つです。
(出典:米THE GOOD MEN PROJECT)(画像:Pixabay)
うちの子もずっと一点を見て、ニコニコしていたりすることがあります。
そこを私が見ても、何も変わったものは見えません。
本人には何か見えているんだろうと思います。
ニコニコさせてくれるものなので心配はしていません。
発達障害の人はそうでない人に比べて奇妙な体験をした人が3倍超
(チャーリー)
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