- 子どもの自閉症や発達障害の症状が、新型コロナウイルスの学校閉鎖によってどのように影響されているのか?
- 自宅での生活が、子どもや家族にどんなストレスや困難をもたらしているのか?
- 現在の状況において、どのようなサポートやアプローチが効果的であるのか?
私の息子は発達障害の自閉症です。
重度のてんかんや学習障害もかかえていて、話すこともできません。
コミュニケーションは私の推測によるところが大きいです。
息子の目から推測する、恐怖、怒りは、新型コロナウィルスの学校閉鎖のためにいつもの生活とは違ってしまったことによる不安の高まりに苦しんでいるからでしょう。
私は、息子と一緒に家にいることに心から賛成しています。
しかし、他の親子については疑問と心配を感じます。
私たちは20年近くにわたって、フランスの素晴らしい医師、看護師、介助者に頼ってきました。
いつも感謝しています。
フランスでは、150人に一人が自閉症スペクトラム障害(ASD)と推定されています。
ASDの子をかかえる親と話をすると、親の経験も子どものASDの症状と同じで、広くそれぞれが異なっていました。
私が話した何人かの親は、今回の学校閉鎖が日常生活にほとんど影響を与えていないと言っていました。
フランスでは、自閉症の子どもの80パーセントは通常学校には通っていません。
「私の子のアルは、人混みや騒音を嫌うために、これまでもずっと家で過ごしてきたからです」
そう母親のアイディは言っていました。別の母親のフィオナはこう言います。
「自宅学習を続けてきた私たちにとっては、変わりません」
隔離された状況は、自閉症の人の家族にはめずらしいことではありません。
イギリスでは、調査によると自閉症の人たちは高い割合で孤独を感じています。
人混みや騒音による感覚の過負荷が、パニックを引き起こし行動の問題を引き起こします。
周囲の人からの冷たい対応もあり、自閉症の子と親は家にとどまることを選択します。
キリアンのお母さん、エロディにとって、現在の状況は非常にストレスを感じます。
キリアンは今起きていることを理解できていないために、パニックを起こすことがとても多くなっているからです。
学校が休みであるために、朝になるとかんしゃくとパニックを引き起こします。
キリアンの世話を一日中していると、自宅で仕事することもできません。
しかしエロディは明るいものです。
今後、何週間も学校は休みになるかもしれないけれど、この生活にもきっと慣れるはずだと。
ジェニファーも同じような状況です。
娘のエリーゼが、何が起こっているのかまだ理解できていないといいます。
「娘は、生活がいつもと違うことを心配しています。
『修学旅行もなくなった?』
というような質問をいつも繰り返しています」
幸いなことにエリーゼはスポーツが大好きです。
弟がスポーツの先生としてつきあっています。
「息子は毎日テラスで、エリーゼとボクシングをしてエネルギーを発散させてくれています」
これまでと違う生活に自閉症の子を持つ親たちは苦労しています。
教育慈善団体で働く心理学者のオーレリ・ギロネーは、達成が難しくない教育の計画を立てることをすすめています。
「目標は高くしすぎないでください。
この新しい状況に適応することは、子どもも親も簡単なことではありません。
達成可能な範囲で、まず子どもが楽しめる活動に集中してください」
お決まりの行動や儀式は、自閉症の人の安定と秩序の確立に役立ちます。
視覚的に、時間の管理をわかるようにすることは、新しいお決まりの行動を助けます。
そして、自らも自閉症の子をもつ母親としてこう言います。
「私たちは散歩に出かけるようにしました。難しいことを考えないようにしました。
息子は外に連れて行こうとする私に怒ることもありましたが、結局は一緒に外に出かけてたくさん笑いました」
他の親たちと同じく、私たちも落ち着けるようになるはずです。
(出典・画像:欧州euronews)
早くこれまでの状況に戻ってほしいですが、なかなか難しいかもしれません。
見えない先をあまり案ずるより、今、現在の状況をいつもの気持ちで対応、やり過ごすようにしたほうがいいのでしょう。
新型コロナウィリスで不安な発達障害の子と親へのアドバイス
(チャーリー)
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