- 自閉症の女の子と男の子の症状の違いは何?
- 自閉症を持つ人がマスキングする理由は何?
- 自閉症を受け入れて理解するために何が必要か?
発達障害である自閉症について考えると、私にはいつも小さな男の子が床で泣いている姿が浮かびました。
それも話すことができない子ども。
ショッピングモールにいるサンタさんがひざに乗ることができなかった子に優しく接している場面です。
心温まるシーンかもしれませんが、それは自閉症についての一方的なイメージではありませんか?
これまで自閉症は、女の子よりも男の子がなるものだと考えられてきましたが、研究によればそうではないかもしれません。
女の子と男の子で症状が異なることが多いため、女の子は見過ごされてきた可能性があります。
20代になってから、私は専門家に診てもらいましたが、不安障害、うつ病をともなう適応障害などと診断されました。
決して、自閉症だとは診断されませんでした。
30歳になってから、自分が自閉症である可能性を考えました。
しかし、自分のような自閉症の人について、それまでは考えたことがありませんでした。
完全に私は自閉症について間違った意識をもっていました。
そして、私の周りの人たちも同じく間違っていました。
自閉症とは単に世界を処理する方法が人とは異なるだけを意味するかもしれないのだとは思っていませんでした。
自閉症であることは悪いことではありません。異なっているだけです。
私は自閉症とは、社会的、感情的に自分の見る世界に影響を与えるもの、考え方、感受性の違いだと考えています。
私たち自閉症の人の中には、音、感情、光に敏感な人がいます。
そして、さまざまな動きをして自らに刺激を加えたり、不安や幸せを表現したりもします。
研究によれば、自閉症の人は物事を体系化したり、パターン認識することに優れている傾向があるといいます。
自閉症の人向けでない世界で、自閉症の人として生きることは困難を伴います。
そのために、自分が自閉症であることをマスキングで隠します。
女の子は男の子よりもマスキングがはるかに得意だと考えられています。
しかしマスキングは、自然に表れることを隠すためにはかなりの努力を費やすために、精神的に大きな影響を与える可能性があるといいます。
人の表情を特に注意深く探る。
すすり泣くことができるトイレや車に行くまで感情を抑える。
みんなが笑ったジョークを理解したふりをする。
私もそんなことをしていました。
私は自分が自閉症であることを知っても、私は変わりません。
ずっと自閉症です。
しかし、自分が自閉症であることを知ったことで、自分を受け入れることができました。
受け入れることで、自分にあった生活、仕事、学業を探し、自分の強みを活かすことができます。
そして、自閉症には多くの長所もあります。
私は情熱をもてます。強い意志があります。細部に気づき、暗記も得意です。
自閉症であることに気分が良くなります。
多くの人が自閉症を否定的に考えていますが、そうではなく、ただ受け入れるべきです。
自閉症だという人にいろいろ質問する前に、学ぶために注意深く耳を傾けてください。
自閉症であることを自ら言う自分のような人ももっといたほうがいいでしょう。
自閉症であることは悲劇ではありません。
なのに、自閉症について知らないために偏見をもったり排除しようと考える人がいるのです。
(出典:米The MIGHTY)(画像:Pixabay)
人それぞれ違います。
みんな違って当たり前。
そうして受け入れることで、助けられる人がいることを知ってほしいと願います。
発達障害の人の「マスキング」大きな代償が必要なマスクはとろう
(チャーリー)