- 発達障害や自閉症による行動の理由がわからない時、どう対応すればいいのか?
- 発達障害や自閉症を持つ家族が感じる負担を軽減するにはどうすればいいのか?
- 社会が発達障害や自閉症を持つ子どもやその家族をサポートするために何ができるのか?
米ラトガース大学の研究によれば、発達障害の自閉症の子の家族は、身体的、精神的、および感情的に大きな負担をかかえ、子どもの行動から非難されたり、児童虐待で通報されることさえあります。
この研究調査結果は”International Journal of Autism&Related Disabilities”に掲載されています。
この研究では、自閉症スペクトラム障害の2歳から20歳の16人の介護者、25人について調査し、その自閉症の子へのケアが家族の生活、身体的および精神的健康、社会機能にどのように影響するかを評価しました。
研究者はまた、介護する人がかかえている心配、日常生活、家族関係、保険についても質問しています。
「自閉症スペクトラム障害が個人にどのように影響するかについての理解は深まりましたが、これらの個人をケアする家族の負担に対する認識はあまり確立されていません」
そう、ラトガース ニュージャージー医科大学の神経学のスー・ミン教授は言います。
「自閉症スペクトラム障害を持つ愛する人への介護は、感情的および肉体的に負担がかかります」
調査結果:
・感情的な燃え尽きが、低機能の自閉症スペクトラム障害と同時症状のある子どもをもつ家族でより多く見られました。
・社会的孤立は、重大な感情的燃え尽きを報告した家族でより大きなものでした。
・複数の介護者がいる家族は、感情的な燃え尽きや社会的孤立は少なくなっていました。
・社会経済的地位が高い家族は、健康保険の適用外の治療にお金を使う傾向がありました。
・攻撃的でいらいらしている子どもを持つ家族は、より社会的な孤立と感情的な燃え尽きを経験する傾向がありました。
・これらの子どもたちには、医学的および行動的な障害が同時に見られました。
・この研究調査の対象となった16家族のう9家族は、児童虐待だとして非難されたことがるといいました。彼らは、社会的行事への参加、教会、スーパーマーケット、レストランなどの公共の場所への訪問、公共交通の利用を制限したといいました。
「これは、社会が自閉症スペクトラム障害の子どもを持つ家族への見方を改善する必要があることを示唆しています」
そう、ミン教授は言います。
「この研究は、これらの家族が直面している負担に対する社会の意識を高め、医療提供者にさらなる支援を提供するよう警告する必要があることを示しています」
調査結果は、これらの子どもや家族が生活の質を改善するより良いリソースの提供や、ストレスの軽減につながってほしいとミン教授は述べています。
(出典:米ラトガース大学)(画像:Pixabay)
うちの子は基本おだやかで、少々の奇声を発するくらいなので、出かけても周りの目にはもう慣れました。
しかし、どんな条件がそろうとそうなるのかわからないのですが年に数回、何時間もずっと大声で泣くときがあります。
何かとても辛いのでしょうが、体のあちこちを触っても痛そうなところもなく原因がわかりません。申し訳なく思います。
そして、幸いまだされていませんが、近所から児童虐待と疑われて通報がされるのではないかと、ずっとそのたびに覚悟しています。
発達障害の子も親も安心して楽しめ交流できる「ゲームナイト」
(チャーリー)