- 警察官はどうやって発達障害の子供を落ち着かせることができますか?
- 発達障害のある子供がパニックを起こしたとき、周囲の大人はどのように対応すればよいですか?
- 特別支援が必要な子供に対する警察官の対応はどのように評価されるべきですか?
市民の安全を守るために警察官は自らを危険にさらし、また意図的に、優しさを隠していることもあり誤解されてしまうこともあるでしょう。
しかし、この小さな事件はそうした優しさがあることを知らせてくれます。
カイソン・ベーラーは話すことができません。
発達障害の自閉症スペクトラム障害です。
週に5日、米アイダホ州にあるセンターで療育を受けています。
しかしある日、療育の先生が変わってしまいました。
すると、カイソンはパニックを起こし走り出していって、近くの駐車場に座り込んでしまいました。
たまたま近くをパトロールしていて、クリス・スコット警察官はカイソンを見つけました。
特別支援が必要な子だとわかると、すぐに隣に座りました。
「少年は少し調子が悪いようでした。なので、そばに一緒にいようと思いました。
しばらくとなりに座って、ただ見守りました。
少年は制服についているバッジが気に入ったようでした。
『元の場所に戻れる準備はできましたか?』
と質問すると笑顔で答えてくれたので、
バッジの紋章が入ったコインをちょうど持っていたので、あげたんです。
すごく喜んでくれていました」
このカイソン少年と警察官のスコットのやりとりを見た療育の先生は、写真に撮っていました。
そして母親のジェシカに写真を送りました。
「警察官の方も写真に撮られていたことを知っていませんでした」
心温まる写真は、警察署のFacebookページにも掲載され、それはすぐに話題になりました。
しかし、当の警察官のスコットがそれを知ったのは後になってからでした。
「素敵な写真ね、何を話していたの?
そう、質問されたんです。
私はどこでその写真を手に入れたのと逆に質問してしまいました」
母親のジェシカはこう言います。
「写真は千の言葉よりも多くを教えてくれます。
こんなに話題になるとも思っていませんでした。
アメリカだけでなく、イギリス、アイルランド、エジプト、世界中の人が見てシェアしてくれています」
また、こうも言います。
「善良な警察官を代表して伝えられたこともうれしいです。
こうした警察官がいることは、みんなを安心させてくれます」
カイソンを連れてジェシカは、スコットにお礼を言いに会いました。
「警察官のスコットは、私の息子を安心させようと、大丈夫になるまで助けてくれました。
持っている優しさがあったからです」
警察官のスコットがしたことはとても簡単なことだったかもしれません。
しかし、その行動と優しさが多くの人たちの心に触れ、ジェシカとカイソンはこのことを一生忘れません。
(出典・画像:米THE EPOCH TIMES)
家族からすれば、一生忘れないうれしい、感謝の出来事だと思います。
本当にありがたく思います。
(チャーリー)