- 発達障害や特別な力を持つ子供は、他の子供とどのように違うのでしょうか?
- 発達障害の子供がいじめや差別を受けることは、どのように防ぐことができるのでしょうか?
- 社会や学校で発達障害の子供が受け入れられるためには、どんな取り組みが必要でしょうか?
スーパーヒーローは生まれたときから力を持っていたかと、後から身につけたか、で2つのグループに分けることができます。
たとえば、スパイダーマンとフラッシュは生まれたときには力をもっていませんでした。
バットマンとアイアンマンは裕福で知性があり、大人になってから自分のスーツを身に着けました。
一方で、スーパーマンとX-MENは、生まれたときから力を持っていました。
スーパーマンは特別なポジションにいます。
最初のスーパーヒーローであることに加えて、他のスーパーヒーローのある意味ガイドになっています。
スーパーマンが持っている力はどんどん増大していきました。
スーパーマンを止めることができるのはクリプトナイトの破片だけです。
スーパーマンを乗せたカプセルがケント家の畑に落ちてきて、ジョナサン・ケントがその赤ちゃんを育てスーパーマンになりました。
スーパーマン、またはクラーク・ケントが子どもの間、家族は常にスーパーマンの力を周りの人から隠しました。そしてバレませんでした。
そしてスーパーマンが最初のスーパーヒーローであったためか、とても幸運だったためか、その間は敵も現れることはありませんでした。
一方で、マーベルのスーパーヒーローチームであるX-MENは、特別な力を持っていたために追放された子どもと若者で構成されています。
チャールズ・エグゼビアはミュータントの専門家です。
家族や周りの人から拒否された特別な力を持つ子どものたちのために学校を設立しました。
そして、ここで成長した生徒がX-MENになるのです。
X-MENのコミックを読むと、将来スーパーヒーローになる特別な力を持った子どもたちが、子どもや大人にいじめられたり、ひどい仕打ちを受けることが腹立たしく思えます。
それは多くの人が感じるはずです。
しかし、それと同じような状況であるのに、新しい子が自分の子のクラスに入ってくると、気づかないままいじめる側の一員になることがあるようです。
自分の子ども=「通常」の子どもと一緒にしたくないのです。
2週間前にトルコのアクサライ県で、特別支援クラスに子どもを入れない発達障害の子どもの親たちに対して、多くの親たちが非難をしたことが注目を浴びました。
ソーシャルメディアで話題となりニュースにもなりました。
これまでそんなことはなく、新しい校長になってから起きたことだと発達障害の子どもの親たちは言いました。
そして、当局によりこの校長と副校長は更迭させられました。
もしこの出来事がソーシャルメディアで広がらなかったら、おそらくこの発達障害の子どもたちは学校に行くことができなくなっていたでしょう。
ソーシャルメディアは強力です。
そして、このことをソーシャルメディアに投稿したのは、その学校の発達障害の子どもと親ではなく、子ども時代に同じような境遇に直面した一人であったことは知られていません。
私は、これまで学んできた教室で社会的地位、民族、宗教などによって子どもがひどい仕打ちを受けていたのを見てきました。
それは教師に問題があったからだと思います。ある教師はクルド人の子どもたちを嫌っていました。
そしてこのようなことが起きているのは学校だけではないことを知りました。
全国各地で起きていました。
私は今でも起きていると思っています。
トルコは差別がそのままにされている国になりました。
スーパーヒーローは実際にはアメリカにしかいませんが、スーパーマンのカプセルが偶然トルコに落ちて、クルド人の家族によって発見された場合に、スーパーマンはどう成長できたでしょうか。
特別な才能を持っていても、発達障害の子どもだからといって非難される国はどうなのでしょうか。
スーパーマンはクルド人だと差別され、若かりしX-MENも非難されてしまうのでしょう。
(出典:トルコAhval)(画像:Pixabay)
ないとはいいませんが、それは日本とは比較にならないほど過酷なんでしょう。
X-MENのようにならなくたって、才能がなくたって、そういうことはやめてください。
うちの子だって、誰もスーパーヒーローになるとは思わないでしょうが、私にとってはすでにスーパーヒーローですし。
父親はスパイダーマンに変身し発達障害の息子と病院の子を助ける
(チャーリー)