- 発達障害のある子供と一緒に旅行することは可能ですか?
- 発達障害のある子供にとって、家族との時間はどのような影響を与えますか?
- 社会との交流や出会いが発達障害のある子供にどのような影響を与えますか?
豪アデレードに住むフィオナとトラビスの夫妻は7歳の息子パッチとともに5000kmのアメリカ縦断の旅をしています。
発達障害だからといって不自由な人生であるわけではないことを証明したいと考えて。
「私たちは素晴らしいことは何でもやります。家族一緒に。」
フィオナは言います。
アメリカの西海岸北部のワシントン州から、東海岸北部にある首都ワシントンDCまでの道のりの途中です。
パッチは2歳9ヶ月の時に発達障害と診断されました。
パッチはあまり話をすることができません。
行動にも不自由を抱えており、運動機能にも遅れがあります。
「これまでの5年間は、私たちの生活はパッチの療育を中心としていました。
できるだけ発達できるように。」
フィオナとトラビスは以前、自転車で旅行をしていました。
そこで、パッチと一緒に、家族でアメリカ縦断の旅をしようと決めました。
「子どもには、何ができないのか、ばかりを考えていました。
そうではなくて、これからはパッチに何でもできるんだ。ということを伝えたいと思っています。
パッチは今はとても幸せな子どもです。
私たち家族はどきどきしながら、いろんな人に出会います。出会った人は息子を励ましてくれたりします。」
夫妻は、子どもが寝そべって座れる二人乗りの自転車と、普通の自転車で旅をしています。
パッチは二人乗りの自転車の前に座って、トラビスが自転車をこぎます。
「息子の頭がすぐそばにあって、旅をしている間ずっと息子に話しかけているんだ。
起きたことや、見かけた文字を読んだり、今していることを説明したり。
息子は坂を下るのが大好き。」
5000kmの旅は人生で大きな経験になります。
3ヶ月にわたるアメリカ縦断の旅で、家族が求めていた、何にも邪魔をされないで一緒に過ごせる時間を得ることができました。
「パッチは家族で仲良くコミュニケーションをすることが大好きです。
家族の時間を過ごすことができています。
息子の顔にそれが表れているでしょ。」
家族はこれまでに、全く知らない人に親切にしてもらうこともありました。
モンタナではある人から、一晩、家に泊まっていたらどうかと誘われました。
「それから、もう一台車があるから、よかったらこの街をドライブしてくればとも言ってくれたのです。」
(出典・画像:豪ABCNews)
こんな旅したい!
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(チャーリー)