- 障害をもつ子どもの子育てにおいて、どんな過ちが避けられるか?
- 障害をもつ子どもが幸せな人生を送るためには、どんな親の姿勢が大切か?
- 自閉症や発達障害をもつ人たちから学ぶことで、どんな幸福の意味や気づきが得られるか?
障害のある子を持つことはめずらしいことではありません。
2017年から2018年にかけて米国では公立学校の生徒の14パーセントが特別支援教育を受けています。
しかし、障害のある子の子育てについて考えることは多くないでしょう。
障害のない私のような親は障害のある子の子育てについてわからないことが多くあります。
こうした無知は、たくさんの子と親を不幸なものにしているかもしれません。
私の息子は3歳のときに発達障害の自閉症と診断をされました。
その後、長く苦労して学んだ上で、息子の状態を受け入れて幸せに過ごせるようになりました。
自閉症の大人たちから教えてもらい、学べたからです。
親は子どもがこれから経験することをすでに経験してきた人から教えてもらうべきです。
回避できる親の過ちについて、警告してくれます。
今、困難な人生を歩んでいても、親たちが考えているのとは違う、良い人生の意味についても教えてくれます。
最初は、私も自分の小さな自閉症の息子がこれから幸せになれるとは考えませんでした。
私はエセ科学や自閉症を「治す」方法に傾倒もしました。
24時間、息子を介助して、深い絶望も感じていました。
しかし私はもう、時間はかかりましたが、絶望は発達障害や自閉症に対する否定的なステレオタイプなイメージにより引き起こされるものであり、私の息子の現実から生まれるものではないことを知っています。
ネットで親が犯した過ちについて書いている自閉症の人にレスを書いたのが始まりです。
私の息子は話すことができないので、ネットでこのようにコミュニケーションがとれる人を不公平にも思ったりしました。
しかし、最終的にはこうした自閉症の大人たちも障害のある子どもたちのために真剣に書いていることがわかりました。
この多くの自閉症の大人たちは、子どもの頃はひどく誤解され、いじめられたりもしていました。
成長していくために必要なことを、親も理解することができていませんでした。
また書き込んでいる人の多くは子どもの頃には話して伝えることができなかったことも知りました。
そして、大人になった今でも話すことができない人もいます。
母親として私は息子のことはよくわかっていますが、私とは違う視点で息子についてわかる人たちであることに気づいたとき、私は敬意をもちました。
そして本当に感謝をしながら教えてもらいました。
自閉症の子どもをかかえることは地獄のようなもの。
そうした親たちの話に疑問をもたない頃が私にもありました。
息子には24時間介助が必要です。
私の自閉症の息子と家族の生活が簡単ではないことは否定しません。
しかし教えてもらうようになって、私は幸せについての考え方など多くのことを学びました。
息子が緑のストローにもつ情熱の理由や、息子の興味は幼い子どもたちを楽しませることができるという事実もわかったりして、夢中になりました。
自閉症の大人たちから教えてもらったおかげで、自閉症の人たちが何に幸福を感じるのかをよく認識できるようになりました。
息子の好きなものが私も好きになっていきました。
18歳の私の息子がくまのプーさんの歌を歌って喜んでいるのなら、私も一緒に喜んで、一緒に歌ったりしています。
自閉症の人には、他の能力や障害の有無に関係なく共通の特性があることもわかりました。
私の息子は知的障害も持っていますが、大学を卒業した自閉症の人と同じように、お決まりのルーチンや秩序を必要とします。
絵カードをつかってスケジュールを確認するようなツールが、自閉症の人がかかえる、予測できないことへの不安の軽減に役立っています。
声を上げることがあっても、それはストレスのはけ口になっていることもわかりました。
そうした行為をやめさせようとするのではなく、そうならないようにする自閉症の大人からのアドバイスについてよく考えるようになりました。
自閉症をかかえることは不幸なことだと考える人もいるでしょう。
しかし、自閉症は私たちにはすでにかかえている現実です。
私たちはどのようにして幸福になろうかと考えています。
そうなれることを教えてくれて、助けてくれた自閉症の大人たちに私は本当に感謝をしています。
(出典:米The Washington Post)(画像:Pixabay)
幸い私は、うちの子がいることで不幸だとは思ったことはこれまでに一度もなく、いてくれてうれしく思うだけです。
自分がいなくなった後についての心配はありますが。
障害をかかえる方からは、とくに何かに取り組んでいる姿から、心に響くような学びをし、敬意をもつことは多くあります。
福祉作業所で、特別支援学校で、うちの子からも。
特例子会社で働く発達障害の方からもお教えいただきました。
グリービジネスオペレーションズ社へ行ってきた・後編
(チャーリー)