- アート・イネイブルズではどんな形でアーティストが支援されているのか?
- アート・イネイブルズの作品はどのような方法で販売されているのか?
- アート・イネイブルズが直面している最大の課題は何か?
ヴァネッサ・モンローは明るいアートスタジオの机に座って、鮮やかな色の絵に熱心に取り組んでいます。
「これは私のサファリです。」
そう言います。彼女は太い黒い線で描いたキリン、ヒョウ、シマウマ、イボイノシシを見せてくれます。
54歳のモンローは、知的障害のあるアーティスト向けの非営利ギャラリーも提供している職業訓練プログラムであるアート・イネイブルズの40人のアーティストの一人です。
モンローは過去15年間、週5日通っています。
水彩画とアクリル画を描くことが好きです。
モンロー周りでは、発達障害や知的障害など、さまざまな障害やスキルレベルを持つアーティストが絵を描いたり、お互いにおしゃべりをしています。
彼らの芸術は壁にかかっています。
階下の2つのギャラリースペースにも飾られています。
そして、それぞれに値札が付いています。
「売れたことがわかるとみんなが興奮して喜びます。」
そう、アート・イネイブルズのエグゼクティブ・ディレクターのトニー・ブランズウィックが言います
昨年は、1作品平均150ドル(約16000円)で、5万ドル(約530万円)ほど売れました。
ただ、障害のある人たちがここで時間を過ごして絵を描いているわけではなく、彼らはプロのアーティストであることをブランズウィックは明確にしたいといいます。
ギャラリーは無償でスペースを提供しますが、作品が売れることを期待しています。
売れると金額の30パーセントがスペースや消耗品の費用として徴収され、残りがアーティストに支払われます。
(典型的なギャラリーでは、50パーセントです。)
アート・イネイブルズは米国にあるアートで生計を立てられるように障害のある人たちが学べる数少ない非営利団体の一つです。
「障害のある人たちの才能について多く知られるようになってきました。
しかし、まだまだたくさんの壁があります。
仕事ができる、成長できる、学べる、その機会を確保することは必ずしも簡単ではありません。」
そうブランズウィックは言います。
ブランズウィックの家族はその問題に直面していました。
姉のカレンはダウン症でした。
もう亡くなっていますが今でもカレンのことを話し、カレンをリーダーと呼びます。
「私たちの多くは、その人が持っている大きな才能に気づいていません。
それは特に、障害のある人たちにあてはまることです。」
ブランズウィックのデスクは、他のアーティストの机と一緒に並んでいます。
ブランズウィックやスタッフのメンバーは、アーティストの作品を見てフィードバックしたり、たびたび励ましたりします。
お気に入りの歌手のマイケル・ジャクソンの写真が机を飾り、29歳のイマニ・ターナーは木箱に太陽や雨、花を、大声で笑いながら描いています。
アシスタントの65歳のトニー・レーンが部屋を歩き回ります。
みんながアートに集中して取り組めるようにサポートします。
「そして、私は作品を見て批評します。
私は嫌われていますが、みんながアートに取り組めるようにそうしています。」
レーンは6年前にアーティストとしてここにやってきました。
レーンは双極性障害、うつ病をかかえています。
起きることが難しい朝もあると言います。
「しかし、ここに来ると大丈夫になるんです。
ここは、私の居場所なんです。」
レーンは現在アシスタントとして雇用されていますが、レーンも売れっ子アーティストの一人です。
そしてヴァネッサ・モンローは超売れっ子です。
モンローは引き出しを開けて完成した作品を見せてくれました。
「デイタイムハーベスト」、「天使と王」、「毒竜の海のナメクジ」
彼女は稼いだお金で、介助サービスへの支払いも行っています。
介助する人と一緒に旅行もしています。今はクルーズのために貯金しています。
しかし、芸術家なら誰でも知っているように、芸術で生計を立てようとすることは簡単ではありません。
ブランズウィックはスタッフがアーティストと協力して売れるようにしているといいます。
また、バイヤーを見つけることが最大の課題の一つであるともいいます。
アート・イネイブルズから作品を購入することは、アーティストだけでなくコレクターにとってもメリットがあります。
オリジナルのアートを購入したいけれど、何千ドルもかけたくない人たちが購入できるためです。
「非常に深いストーリーと作品を作った人との深いつながりを持つ額入りのアートが数百ドル(数万円)で購入できるんです。」
(出典・画像:米WAMU)
たーとるうぃずでも、たーとるうぃずやAmazonに自分の作った商品が紹介されたことでとても喜ばれている。
売れたことを知って涙を流して喜んでいた。
これまでにそうお伝え頂いています。本当にうれしく思います。
発達障害の人への正しい理解をホグワーツ魔法魔術学校が助ける
(チャーリー)