- 睡眠障害を抱える自閉症の子どもや成人に効果的なアプローチは?
- 眠りにつくためのルーチン作りで何に気をつけるべき?
- 自閉症と睡眠障害に関連する他の原因は何が考えられるか?
発達障害の自閉症の子の親である私たちは昼間、そして夜にも克服しなければならない問題をかかえます。
問題はさまざまですが、共通している問題があります。
それは、睡眠障害です。
米国では自閉症の子どもの44パーセントから86パーセントがかかえている問題で、大人になるまでずっと続きます。
介護を必要とする自閉症の子や成人である場合には、家族全員の問題となります。
眠らない人をずっと介護し続ける人も眠れないからです。
私は、子どもが眠れるようにいろいろ取り組みました。
そして次のことが、私たち家族を助けてくれました。
ステップ1 ― お決まりにする
息子が生まれるまで、私たちは特に日課は決めていませんでした。
息子が眠らないので、自閉症の子の睡眠について調べました。そして知ったことです。
眠りにつく少なくとも1時間前から、毎日同じ順序で続けて行う行動を決めました。
歯を磨く、お風呂に入る、静かに落ち着く、本を読む、ベッドに横になる。そして寝ます。
簡単です。そう思います。
しかし、実際には難しいことでした。
息子がこのお決まりを守ることができるようになるのに数週間かかりました。
できるように、スケジュールを絵で書いて見えるようにしました。
そして最初は、私も同じ行動をとりました。
また、別のお決まりも作りました。
眠る一時間前からは、テレビやゲームを消す、音楽を消す、話す声も低くしました。
そして、ストレスになるような作業は夕方までには終えるようにしました。
私の息子はお風呂に入る、髪を洗うことがそれにあたります。
ステップ2 ー 他の原因がないか探す
多動や不安の他にも、あなたの子の目を覚ます問題が起きているのかもしれません。
歯ぎしり、胃腸の問題、呼吸困難、服用している薬の副作用などです。
覚醒を引き起こしているものが何かありませんか?
もしあれば、眠れるように解決へ進めます。
食事の内容を変える、処方された薬の変更を求める、多動をすくなくするために日中たくさん運動する、などもあるでしょう。
私の息子の場合には、眠っている間の激しい歯ぎしり、そしてけいれんが目を覚ます原因となっていました。
これらがあるために、眠ることに不安や恐怖も感じさせていました。
これらの治療を始めると、眠りの問題も改善していきました。
ステップ3 ー 重い毛布
その重さ、そして暖かさが心地よい抱擁感を与えてくれます。
重い毛布は睡眠を助けてくれるだけでなく、パニックになることも妨げてくれます。
感覚の問題がある、常に不安をかかえている子どもを助けてくれるものです。
私の息子はこの重い毛布が大好きです。
明らかに穏やかになりました。
けいれんを予防するための体操や食事療法と組み合わせて利用を始めたところ、ベッドに横になると15分以内には眠れるようになりました。
夜中に起きてうろつくこともなくなりました。
ステップ4 ー 専用のマウスピース
歯ぎしりは子ども自身、そして子どもの歯にとって問題になります。
自閉症の子どもの場合には、子どもがかかえる高いストレスと強い不安のためにさらに激しいものとなる可能性があります。
また、抗うつ剤やその他の薬の副作用として現れてしまうこともあります。
私の息子の歯ぎしりはひどいものでした。
そのため、マウスピースをつけるしかありませんでした。
息子はつけることに慣れてくれました。
最初は難しかったものの、今では自分でつけられるようになっています。
マウスピースをつけるとすぐに効果が現れました。
息子の場合には、夜中に出して目を覚ましてしまう、大きな音を出すこともふせいでくれました。
ステップ5 ー 他の方法もしてみる
これまでのいくつかの研究で、自閉症は目覚めのリズムに影響を及ぼすことが示されています。
体内時計が、眠る時、目覚める時を教えてくれることで、私たちは毎日同じ時間に起き、同じ時間に眠ることができます。
私は医師にメラトニンの処方をお願いしました。
メラトニンは、脳内で自然に作られているホルモンで、体内時計をうまく動かしてくれているものです。
メラトニンを服用するようになってから、息子は速く眠りにつき、夜中に目を覚ます回数も減りました。
しかし、これは他の取り組みと一緒に行うべきものです。
私が学んだこと
発達障害である自閉症の子どもに最高の眠りを与えようとすることはとても難しいことです。
ずっと、それは続くこともあります。
しかし、あきらめてはいけません。
家族、親であれば、見つけようとしなければなりません。
まだまだ、悪い夜が続くかもしれませんが、これらの努力は間違いなく愛する子どもたちの生活の質をよりよくするものです。
自閉症の専門家や支援者、同様な親など他の人にも相談することも大きな助けとなるはずです。
(出典:米THRIVE GLOBAL)
うちの子も眠らないときは本当に眠りません。最近、眠らない日が数日続き、熱も出てしまいました。
そこで、数年ぶりに薬を処方してもらいました。
さすがに薬を飲むと眠ってくれました。
お医者さんにきちんと相談したうえで、正しく使うことも必要だと認識しました。
発達障害の子ども向け安全ベッドで家族全員も安心し眠れるように
(チャーリー)