- 発達障害を持つ人でも成功できる方法はありますか?
- 発達障害を持つ子どもにどのようなサポートが必要ですか?
- 高齢になってからでも新しい分野に挑戦できますか?
トニー・ティナビアは62歳。
5歳になるまで話をすることができませんでした。
そして、2015年に発達障害と診断されています。
50年前は、今のように発達障害は知られていませんでした。
何十年も前に育った子どもたちは、現在ある特別支援などを受けることができませんでした。
トニーはいつも外に出ようとしました。
自然が大好きで、自然公園を何時間も散策しました。
運転免許証は28歳になってやっと手に入れました。
「どうして私は生まれたのだろう。」
大人になったトニーはずっと自問をしていたといいます。
「最低賃金の仕事で何とか生きてきました。」
発達障害の自閉症スペクトラム障害の成人の多くは失業したままであることがこれまでの調査で示されています。
10代の頃は、学校で友だちと過ごせることはなかったと言います。
ずっと一人で、頭の中でゲームを作って何時間も過ごしました。
「私はもっと若い頃にサポートがされていれば、ボードゲームのデザイナーになったと思います。」
そうトニーは言います。
トニーは、頭の中で何十ものゲームのボードやカードをデザインしてきました。
その一つが、子ども向けのアメリカの州都のゲームでした。
24年間、誰にも教えずに秘密にしてきたといいます。
58歳になって発達障害と診断をされたことがきっかけとなりました。
州都のゲームをきちんと作ろうと決意しました。
いくつかのプロトタイプを数年に渡って開発し、そして、2016年に1500セットの製作を発注しました。
誕生したボードゲーム「州都への鍵」は現在、ゴールデン・ベル・スタジオ社よりamazonで世界中で販売されています。
トニーはこれまでにゲームで数々の受賞をしました。
しかし、トニーはゲーム販売から少しも使用料を受け取っていません。
トニーはこう言います。
「私はお金儲けのために発明したのではありません。」
トニーは発達障害の人が素晴らしいものを発明し創造できる能力を証明したかっただけといいます。
ずっと心配してくれた母親とトニーは一緒に住んでいます。
「私がずっとiPadをしているので怒られます。」
トニーの今後の計画は、もっと楽しい、勉強になるゲームを作ることです。
そして、自分が成功し発達障害の人たちに希望を与えたいと考えています。
(出典・画像:米kjrh)(画像:amazon.com)
長くご苦労をされてきたのだと思います。
これからはますます創造性を発揮されて、多くの人を喜ばせて楽しく過ごされてほしいと願います。
そしてそのためにも、善意に甘えずきちんと使用料を受け取るように会社側が対応してほしいと願います。
剣と魔法の力で発達障害の人のコミュニケーション能力が向上
(チャーリー)