- 発達障害のある生徒はどのように教師に接してほしいと願っていますか?
- 発達障害のある生徒にとって、学校はどのような環境ですか?
- 教師が発達障害のある生徒を理解するためには、どのようなアプローチが必要ですか?
先生たちへ
先生の仕事は、長時間の難しいものですが、元気や感動を私たちに与えてくれます。
必要とされる仕事です。本当に素晴らしい仕事です。
私はじゅうぶんな感謝をすることができないくらい、いろいろしてもらっています。
しかし、発達障害のある学生である私から先生に知っておいてほしいことがあります。
私たちは本に書かれているような人とまったく同じではありません。
本よりも私たち一人ひとりを見てもらう必要があります。
私たちは発達障害でない生徒よりも面倒をかけるかもしれません。
しかし、私たちにとって先生は二番目の親のような存在になるかもしれません。
私たちが先生を疲れさせることは私たちはわかっています。
しかし、先生がつらい一日を過ごしたときには、私たちも一生懸命だったことを知っておいてください。
学校で過ごしているとき、私たちにはあまりにたくさんの刺激があります。
学校に毎日通っているだけでも、簡単なことではないのです。
最初に見た私たちの行動だけで、私たちを判断しないでください。
私たちはそんなに簡単ではありません。
私たちは「できない」と思われています。なので、その前提で対応されると傷つくこともあります。
また、「もっとできるはず」と思われて、私たちが努力不足だと思われるのも困ります。
私たちの立場になってみてください。
私たちの世界を訪ねてみてください。
私たちとの間にある壁を越えてきてください。
バランスが重要だと思います。
私たちが特別支援教育を必要としているからといって、目標を達成できないとは限りません。
机に座って教科書を見る。私たちをそんな時代遅れの教育方法にしばる必要もありません。
自分にあったやり方で学ぶことで、目標への達成がしやすくなります。
私たちを動けるようにしてください。
私たちは動けるときのほうが、よく学べます。
床に寝転がっているようなときには、次に行うべきことを言ってもらう必要もありますが。
私たちは頭がいっぱいになったり、お腹がいっぱいになったりすると、私たちの手が頭をたたきます。そして私たちの足が私たちを遠くに連れて行ってしまうことがあります。
こんなときには、私たちに寄り添ってください。一緒にいてください。
それは、安全に守ってほしいからです。
そうしてもらえることで、心も落ち着きます。
私たちが叫んだりして先生を困らせることもあるでしょう。
パニックを起こしてしまったり、大声をあげたり。
けれど、私たちをあきらめないでください。
先生は絶望するかもしれません。
しかし、私たちはそれだけではないので。
私たちはこれまでにも、先生にあきらめられられてきたのです。
私たちは発達障害ですが、私たちはその前に、学びたい生徒なのです。
先生もときには、間違ったことをしたり、言ったり、私たちに不満を感じたり、私たちに怒ったり、私たちに後悔したりすることを、私たちは知っています。
うまくいくまでがんばってください。
私たちにこれまでになかった可能性をもたらして、私たちが羽ばたくところを見て、涙して誇りに思う日が来ます。
先生が経験していることのすべてを私たちは想像することはできません。
ですが、先生にはますます素晴らしくなってほしいので、こんなことをお伝えしています。
私たちを理解して、できる範囲で私たちを指導してください。
私は、これまでに本当に素晴らしい先生に恵まれたので今があります。
いつか私もそうした先生たちのような人になりたいと思ってがんばります。
私は私たちのより良い教育を願っています。
私は私たちのより良い生活を願っています。
お伝えしたことが、先生たちの何人にかでも届いてほしいと願っています。
(出典:米The MIGHTY)(画像:Pixabay)
うちの子もこんなふうに伝えることはできませんが、これまで本当に第二の親のように先生に熱心にみてもらえたおかげで、笑顔で過ごすことができて親子ともに今があります。
家では今までできなかったことも、学校ではしていると聞いて驚いたことも何度もありました。
子ども発達支援センター、そして特別支援学校に入学してから今まで、先生に恵まれてきました。
本当に感謝をしています。
うちの子も先生のことは忘れないと思います。
自分が子どもだった頃の先生はあまり覚えていませんが、うちの子が笑顔で過ごせるようにしてくださった先生を私も一生忘れません。
療育の先生と関係が良くなるほど発達障害の子の社会スキルは向上
(チャーリー)