- 発達障害があっても、社交能力に優れている人はいますか?
- ソーシャルメディアが発達障害を持つ人にとって助けになることがありますか?
- 周囲の偏見をどうしたら減らせますか?
私は人との関わりにおいて、文書にされていないルールについてもよくわかります。
私は相手の表情の微妙な変化もわかります。空気も読めます。
私の人に対する理解は、考える必要はなくすぐにできます。
私は人とのやりとりすることについて、よくわかっています。
しかし、私が発達障害だと伝えると、それらは信じてもらえません。
多くの人が発達障害の人はコミュニケーションに困難を抱えていると固定概念をもっているからです。
みんな私にはできないと思っています。私はできるんです。
しかし理解されません。私は苦しんでいます。
私は体をコントロールすることが苦手です。
適切な表情を見せたり、適切な声の調子を維持することができません。
抽象的なことも私はよく理解できますが、具体的なかたちとして行動することができないことが多くあります。
それはすぐにまわりの人に知られます。
私はまわりとの関係に困難をかかえる原因が、伝えることができないのではなく、理解できないのだと思われることに苦しんでいます。
学校では毎日、ほとんど一人で過ごしました。
私が主張したいことが伝わる前に、私は誤解されてしまいます。
しかし、ソーシャルメディアでの私はそんなことはありません。
ソーシャルメディアでは、私は楽しく過ごしています。
ソーシャルメディアでは、自分を伝えることができます。
ソーシャルメディアでは、私はとても社交的です。
ソーシャルメディア、SNSについては、10代の若者が現実から逃避する、良いとはいえないものだと言う人が少なくありません。
しかし、私にとってはまったく逆のすばらしく良いものです。
ネット上に自分の居場所を作れたことは、私を元気にしてくれました。
ネットでは、私は伝えたいことを伝えることができます。
みんながそれを理解してくれるわけではありませんが、理解してくれる人がいます。
その人たちは、私にとって大きな希望となっています。
私は一人ではないことがわかりました。
障害のある人の多くにとって、ソーシャルメディアは他ではアクセスできなかった世界や社会への参加を導いてくれるものです。
ソーシャルメディアでは、私は私のことを伝えられるだけでなく、最初から偏見をもたれるようなこともありません。
みんなが同じです。
また、ツイートをする場合には絵文字や動画を使うことで、私はふだんよりも表現力を増すことができます。
メディアコンサルタントのダン・タップスコットはこう言っていました。
「子どもや若者がメディアの影響を受けないで過ごすことは、不可能です。
そのために私は苦しみました。私はずっと孤独でした。
障害のある私のような女の子が雑誌の表紙を飾ることなんてなかったからです。
しかし、今ではネットで私は障害のある人たちが主役のメディアを提供しています。
障害のある人たちもメディアに影響を受けるだけではもうなくなりました。」
(出典:米The New York Times)(画像:Pixabay)
ICT、その本質は私は人と人とがつながる、ということだと思っています。
インターネットで距離を超え、データベースで時間を超える。
ネットやゲームに対して最初から悪いと決めつける人はもうずいぶんいなくなったと思います。
そしてこれからは、AIやロボットが目に見えて助けてくれます。
障害のある方の、困難や障害を軽減してくれるものになります。
そして、もっともっと人とつながりやすくしてくれるはずです。
視覚、聴覚、知的障害などの方を助けるGoogleのAI技術
(チャーリー)