- 子どもや成人が特別支援を受ける場所で、どのような経験をすることができるのだろうか?
- 発達障害や自閉症スペクトラム障害をもつ人たちが、学校や公共の場で直面する困難は何だろうか?
- 発達障害や自閉症をもつ人たちのために、デザインや配慮がされた施設や環境は、どのような影響を与えるのだろうか?
ガビ・ウェストラは22歳。今はまるで少女のように楽しんでいます。
「ガビは4歳のときに発達障害と診断をされました。」
そう母親が言います。
米国では2018年に59人に一人が自閉症スペクトラム障害と診断をされています。
ガビの両親、ピアとビッキーは困難を克服できるようにガビを助けてきました。
また、娘のガビにいろいろな経験をさせることが、最高の人生を送ることにつながることを知っていました。
「18歳になって学校を卒業すると、よいことがありません。
人生につながる学びの機会が少なくなってしまうからです。」
しかしガビのような人たちが自分にあわせて学べる場所があります。
何歳であってもかまいません。
ディスカバリー・コーブの動物担当の副社長、ケリー・フラハティ・クラークはこう言います。
「すべての従業員が特別支援を必要とする人たちに対応できるようにトレーニングを受けています。」
ここ、米フロリダ州にあるディスカバリー・コーブには冒険や楽しさがあります。そしてたくさんのイルカもいます。
米国で初めて、国際資格認定および継続教育基準委員会から自閉症センターとして認定された動物とふれ合える公園です。
ディスカバリー・コーブは発達障害の子ども、成人の人たちを受け入れ歓迎します。
ガビはイルカと出会ってから、すぐに仲良くなり一緒に泳ぐことまでしました。
特別支援が必要な人たちにイルカとの出会いを作るトレーナーは、発達障害の子どもたちが初めてアイコンタクトをできるようになったのも見ることができると、イルカの力を教えてくれます。
ガビは今度は、うにをかかえて、美しい魚の群れが見える水中の世界に行きました。
ガビの母親のビッキーはこう言います。
「発達障害、自閉症スペクトラム障害と診断をされた人たちは、ときどき私たちが気づいていないことに敏感になることがあります。
照明、音、混雑、そして多すぎる活動などです。」
そのため、ディスカバリー・コーブには人混みから逃れ静かに落ち着ける場所も設けてあります。
そして、公園の真ん中には、感覚マップが設置されていて、公園のどこでどんな感覚を得られるかがわかるようにもなっています。
「ディスカバリー・コーブに来ると、発達障害の人と家族に向けた配慮が本当になされていると感じます。」
(出典・画像:米wfla)
学校環境が変化した4月から、うちの子は泣いてばかりいます。
うちの子もこんな機会があったら、泣くのを忘れて、笑顔を見せてくれるだろうと思います。
発達障害の子たちが落ち着き自由になれる小さな動物がいる農場
(チャーリー)