- 子どもたちはこの学校で何を楽しんで学んでいるのか?
- この学校が他の学校と異なる点は何か?
- 学校や教育機関において、発達障害を持つ子どもたちにとって重要なことは何か?
発達障害の子どもたちが、英バーミンガムの新しい学校で、学ぶことを再び楽しんでいます。
新入生たちは、通常の学校では困難を感じていましたが、ここアークオーク・ブリッジスクールで人生を変える生活を始めています。
配慮され作られたこの学校で、それまでは学ぶことが困難だった生徒たちに、学ぶへの愛を再燃させています。
生徒の一人、イーサンはこう言います。
「先生は親切で思いやりがあります。
私にとって最高の学校です。たくさんの友達もできました。
スタッフの人たちも、私をよく理解しているように感じます。
これまで通った学校で、発達障害のことを理解し私が困難をかかえてしまうことに理解しているところはありませんでした。
私の人生と学びを変えてくれた、この学校に感謝をしています。」
この学校では、7歳から16歳の発達障害の子どもたちを受け入れています。
落ち着けるように特別にデザインされた環境のなかで、イーサンと友だちはそれまでの学校ではできなかった、学びを楽しむことができています。
感覚に配慮された照明、落ち着いた色彩、それぞれの生徒のための場所、そして目でみてすぐにわかる時間割などがそれを助けています。
この学校のフィルティー・ベッチ先生は、発達障害の専門家です。
最大限の可能性を発揮できる学習空間を提供したいと考えています。
この学校の中で、作業療法、言語療法などを追加して利用することができます。
ベッチ先生はこう言います。
「開校したばかりなのに、生徒たちの多くの成功を祝うことができました。
初めて入学したこの生徒たちは、これから入ってくる生徒たちのお手本になっていくはずです。
私たちは、すでにこの生徒たちを誇りに思えています。
これからもたくさんの子どもたちに来てほしいと思っています。」
学校の調査ではこれまでの短い間に、生徒たちは前向きで思いやりのある関係を築いており、幸せな校風となっています。
長い間、学校に通うことができなくなっていた子どもたちも、この学校では通うことが楽しみになっていると言っていたそうです。
そして調査報告書にはこうも書かれています。
「親たちは、家族の生活によい影響を与えてくれていると言っています。
『人生を変えてくれた』という言葉を使って、学校について説明してくれました。」
「入学前は、すべての生徒が学習に支障をきたしていました。」
「多くの生徒たちは、学校への出席率も低くなっていました。」
「学校の変更について慎重に計画し、親と関係を築くことにより、出席率はここでは大きく改善しています。」
「生徒たちは、学校に来るのが楽しみだと言っていました。」
英バーミンガム市の教育と福祉を担当するクリル・フランシスはこう言います。
「この学校を開校できたことをうれしく思います。
この新しい学校は、特別支援を必要とする子どもたちが持っている能力を最大限に引き出すための場になります。
困難をかかえ、通常の学校とは違った場を必要とする子ども、特に発達障害の子どもに、こうしたデザインなどにも配慮した環境を設けることは本当に重要です。
ここにきた生徒たちは、しっかり学べて成功していくはずです。」
(出典・画像:英BirminghamLive)
通うのが楽しみになる学校。
子どもにとって、本当に良かったと思います。家族にとっても。
多くの子どもたちにとって、そんな学校になったり、そんな学校ができたりしてほしいと願います。
うちの子もずっと楽しく、特別支援学校に通うことができています。本当に感謝です。
発達障害の子と親が求めたインクルーシブでない学校
(チャーリー)