- 自閉症の人は男性ばかりなのか?
- 自閉症の女性はどういう違いがあるのか?
- 自閉症の人が感じる世界はどのようなものなのか?
「自閉症の人」
そう聞くと、多くの人は男性を想像します。
それは、自閉症は男性がなるものだという考えがあるからです。
しかし、これは事実ではありません。
私は女性です。
そして、自閉症です。
17歳のときに診断をされました。
自閉症の女性は多くいます。しかし、男性とは違った症状であることあるためです。
そのために見過ごされてしまうことが多くあります。
私たちのことを扱いにくい人、怠け者だと考える人もいます。
そうではありません。
脳の機能のしかたが違うだけです。
私たちは、広く、明るく、混沌とした世界に、小さくなって存在しているだけです。
自閉症でない人たちは、自閉症がどんなものであるかを感じたり、私たちが世界をどう捉えているか想像できません。
コンピュータがファイルを開こうとするところを想像してみてください。
ファイルが壊れていたり、違うフォーマットだったり、現れたり消えたりするのです。
また、コンピュータの充電がもう少なくなっていますが、充電できないのです。ずっと少ない状態なのです。
アップデートすることもできません。
私にとっての自閉症はそうしたものです。
世界はとても騒がしいです。
いたるところに、気を取られるものがたくさんあります。
世界はまぶしいです。
目がやけどしそうです。
スーパーの照明は、たくさんの店の商品を私に見せて私の頭を混乱させます。
情報が多すぎるのです。
これは私が経験していることを誇張しているわけではありません。
私にとっては、スーパーは私に暴力をふるっているようなものです。
しかし、私はそうしたすべてを隠しています。
必ずしも意図的でないこともあります。
多くの場合、自分が感じていることを説明することがうまくできないのです。
なので、私はただいつも慌ただしくしているだけにしか見えないかもしれません。
しかし、頭の中では大混乱しているのです。
特に私は女性であるために、自閉症だと気づかれず見落とされることがよくあります。
私はその情報を知りません。
それは、私が聞いていなかったわけではないのです。
思い出すことができないのです。
情報を迅速に処理して保存することができないために、同じことをなんども質問してしまいます。
私は憶えていられるように努力しているんです。
自閉症というと、人と共感できない、相手の感情がわからない、相手の立場に立って考えることができない、そう思われ誤解されることがあります。
私は、その人の靴の中に何があるのかはわかりませんが、
人の痛み、悲しみ、絶望は想像できます。
誰かが感じている、喜びや興奮も。
自閉症である私たちは、全員がまわりについて他の人とは違った見方をしていると思っていますが、私にとっては共感や相手の理解ができないということではありません。
私は自分が何を感じているかわかります。
なので、誰かが同じように感じていることに共感できます。
私はこれまで、自分の気持ちや必要なことを言葉にして表現できなかったときに、怒り、焦り、苛立ちを感じました。
人はどうやって感じていることを一度に言葉にできるのでしょうか。
私は自閉症です。
私は女性です。
私はあなたに共感することができます。
私は自分の感情を伝えられます。
私は何より、私です。
(出典:米Yahoo!)(画像:Pixabay)
発達障害、自閉症、それぞれの人がそれぞれに違います。
ですが、結局のところ障害に関わらず、人はみんな違います。
みんなきちんと自分を見てほしいのです。
『発達障害の人』『発達障害がある人』どっちを使うべきか問題
(チャーリー)