- 発達障害や自閉症スペクトラム障害を持つ人々がゲーム開発にどのような貢献をしているのか?
- ノンパレイル・インスティチュートではどのようなスキルを学べる機会が提供されているのか?
- 発達障害の人々が持つ才能やポテンシャルを活かすために、どのようなサポートが必要なのか?
“To Catch a Monkey”というゲームが開発されています。
開発したのは、ゲーマーでなくてもみんな興味を持つ人たちです。
27歳のカイルは、このゲームの宣伝用のポスターをデザインしました。
「たくさんの人をこのポスターが惹きつけてくれると思います。
私は細かいところにもこだわりました。」
29歳のテイラーはゲームのメインメニューやその他のアートをデザインしています。
プログラミングからアニメーション、サウンドエフェクトまで、このゲームは発達障害の人たちによって開発されました。
ノンパレイル・インスティチュートは、もう学校に通うことができない成人の発達障害の人たちに、すばらしい技術的スキルを学べる機会を提供しています。
プログラミング、3Dモデリング、ゲームデザインのスキルは今とても求められています。
ノンパレイルとは、ユニーク、他にはないことを意味します。
テイラーは、約6ヶ月間ここノンパレイルで学びました。
「私が学んだ大きなことは、私はひとりぼっちではなかったということです。
私はここに来るまで、他の自閉症スペクトラム障害の人を知りませんでした。
私の人生にとって大きな出来事でした。人生をよい方向に変えてくれました。」
ノンパレイルでは、テイラーやカイルを生徒のままにはさせませんでした。
ノンパレイルのCTOのブライアン・ジェフリーズはこう言います。
「実際に発達障害の人たちはとても才能があります。
賢くて、明るくて。
機会さえあれば、素晴らしいことをしてくれるんです。」
ジェフリーズの息子も自閉症スペクトラム障害です。
「発達障害の人たちは、新しい世界を見せてくれます。
少し違っていますが、劣っているわけではありません。
他の人と同じこともできます。」
ノンパレイルは10年前から始まりました。
これまで多くのゲーム開発に携わってきましたが、“To Catch a Monkey”は初めて大きな注目を集めるゲームとなります。
ゲームスポット社が配信を行っています。
ゲームスポット社のCSR担当のマーシャ・ソテロはこう言います。
「ゲームスポットでは、4月の自閉症啓発月間にあわせて、限定版のXboxのコントローラーを製作しました。
それを購入すると、“To Catch a Monkey”がセットでついてきます。」
その収益の一部はノンパレイルのものとなります。
発達障害の人たちが、そうでない人たちとは違っていても、それは重要でないことを証明するものです。
「私は他の人ととは違うかもしれません。
しかし、私はこの私のように生まれたんです。
それは恵まれたことだと思っています。私はうれしいことだと思っています。
私はアートに取り組んでいきたい。
世界に変化を起こしたい。そしてもっと強くなりたいと思っています。」
そうカイルは言います。
彼らは、人生のゲームにも勝利するはずです。
「私は、自分が別の惑星からやってきた存在のように感じてきました。
他の発達障害の人も同じように感じていることを知りました。
私は自分が他の人と違うと今でも感じています。
しかし、この世界には違う人が必要であることもわかりました。
ここでは発達障害の人たちがとても必要とされています。」
(出典・画像:米WFAA)
発達障害、自閉症スペクトラム障害の人たちが持っているものを楽しく発揮できる、
こうした機会、取り組みが本当に増えていけばと願います。
簡単なことではないと思います。
ゲームにしたって、どんなに細部にこだわっても面白くなければなりません。
簡単ではなくても、こうした機会を増やすチャレンジ、心から応援します。
知的発達障害者のスペシャルオリンピックスの競技にテレビゲーム
(チャーリー)